ジーンテクノサイエンス---千寿製薬と共同開発中のバイオ後続品(バイオシミラー)が第3相臨床試験開始
ジーンテクノサイエンス<4584>は9日、千寿製薬と共同で開発を進めている眼科治療領域のバイオシミラーについて、国内で第3相臨床試験を開始したと発表。
本バイオシミラーは、加齢黄斑変性症などの眼科疾患患者に対して症状を改善する目的で使用するものである。本製品の対象疾患は加齢を要因として発症するケースが多く、日本では患者数が増加傾向にある。2016年の当該疾患に対するバイオ医薬品市場規模は、国内で約650億円、海外で約9,500億円とされており、加齢黄斑変性症のみでも推定患者数69万人(2007年時点)ともいわれている。
同社は、引き続き本バイオシミラーの製造販売承認取得を目指し、千寿製薬との共同事業化を推進していく。また、千寿製薬との協業の下、国内のみならずより市場規模の大きい海外への展開も積極的に図る考え。
本バイオシミラーは同社にとって、2016年9月に公表した腎性貧血治療薬ダルべポエチンアルファバイオシミラーの次に第3相臨床試験を開始した開発品目である。同社は2020年以降、順次これらの製品を市場に投入すべく着実に開発を推進している模様。
《MW》
提供:フィスコ