バリューデザ、今期最終を一転赤字に下方修正

調であったことにより、計画対比190.0増％の122百万円となる見込みです。一方で、ハウスプリペイドカード事業における初期売上（プリペイドカード製造・専用端末販売）及び、その他（主に関連システムの開発等）による売上が予想に対し減少いたしました。これは、第３・第４四半期に計上見込みであった大型案件の導入進捗遅れ、受注遅れが発生したことが主要因です。ハウスプリペイドカード事業の初期売上は、対計画比21.4減％の670百万円、システムの開発案件による売上は計画対比91.4％減の40百万円となる見込みです。以上の結果、当期売上高の予想数値2,254百万円（前期比38.2％増）に対し、523百万円減の1,731百万円（前期比6.1％増）となる見込みです。売上高、及び各利益の差異の詳細については以下の通りです。１．売上高の差異について(1) 初期売上（ハウスプリペイドカードの製造・端末販売等）前期、または当期に受注し、当期中に売上計上見込みであった大型顧客の案件において、店舗への導入計画の変更（段階的導入）や、プリペイドカードサービス導入の前段階となるPOSシステムの入替え等の対応に当初想定よりも時間を要する等の事由から、想定より進捗が遅れていることによります。これら案件による売上高の減少額は134百万円となる見込みです。また、平成29年２月３日に公表いたしました「業績予想の修正に関するお知らせ」に記載の、サービス導入時期のスケジュール変更が発生した案件２件については、１件は当期中の売上計上目途が立ち、１件は店舗展開スケジュールの変更により当期は部分的な計上に止まり、来期へのずれ込みが発生する見込みです。(2) システム開発案件ハウスプリペイドカード事業においては、近年案件の大型化とそれに伴うプリペイドカードサービスのカスタマイズや周辺システムの開発の依頼が増えており、当社売上の一定割合を占めるようになっております。当期においても、前期から提案・協議中の案件について売上見込みを立てておりましたが、これら案件において、(a)サービス仕様の社内検討の長期化等、顧客側の事情による受注の先送り、(b)ハウスプリペイドカードシステムの刷新・移行プロジェクトの大規模化、長期化に伴う提案の進捗遅れの２点が主要因となり、当該案件の受注数見込みが減少いたしました。これらによる売上の減少額は420百万円となる見込みです。(b)については当期に計画しておりました、ハウスプリペイドカードシステムのデータ量の増加に伴う、新システムの構築と移行のプロジェクトになります。大型提携先とのアライアンス強化を図るために専用のシステム環境を用意する等、想定より対応要件が増加したことによりプロジェクト規模が拡大、プロジェクト期間も長期化いたしました。このため、開発案件に対応するシステム人員のリソース不足、及び新システムへの移行の為の顧客への説明及び調整に既存の営業リソースが割かれたこと等により、提案の進捗遅れが発生する結果となりました。(3) 海外展開の進捗遅れ各国でのプリペイドカード市場の成長は続いており、案件の受注は進んでいるものの、新規展開国におけるカードや専用端末の輸送や、標準仕様への対応等に予想より時間を要していることや、韓国・シンガポールで受注済大型案件の稼働準備に時間を要していることから、想定通りのペース通りでの受注・案件稼働には至っておりません。これにより、海外の売上高は想定から70百万円の減少となる見込みです。２．営業利益の差異について<売上原価>初期売上の増加に伴うプリペイドカード製造コスト等の仕入高の増加、システム部門の増員による人件費増加、システム投資等による減価償却費の増加等により、前期比44.6％増の1,324百万円を見込んでおりました。このうち増員及び投資は計画に従い実施しております。仕入高、外注費は上記の売上未達に伴い、減少いたしましたが、外注費はブランドプリペイドカード事業において、案件が想定より前倒しで獲得できたことで、開発運用体制も前倒しで増強を行う必要があったため一部増加がありました。この結果、売上原価は予想に対し270百万円減の1,054百万円（前期比15.0％増）となる見込みです。<販売費および一般管理費>営業部門、及び管理部門の増員、上場関連業務や海外拠点設立等の施策による人件費や業務委託費の増加、またハウスプリペイドカード事業におけるシステム利用料売上の伸長に伴う代理店手数料の増加等により、前期比28.8％増の678百万円を見込んでおりました。各施策は計画に従い実施しておりますが、人件費は先述のシステム移行に伴う顧客対応時間の増加により予想より増大する見込みです。これにより販売費および一般管理費は706百万円（前期比34.0％増）を見込んでおります。以上の結果、当期予想数値251百万円（前期比33.5％増）の営業利益に対し、280百万円減の29百万円の営業損失となる見込みです。３．経常利益の差異について経常利益については、営業利益の減少分に伴い、当期予想数値236百万円（前期比45.1％増）の経常利益に対し、298百万円減の62百万円の経常損失となる見込みです。４．当期純利益の差異について経常利益の減少に加え、当期の実績における計画との差異を加味した結果、当第３四半期会計期間に繰延税金資産37百万円の取崩しを行い、連結および個別の法人税等調整額に31百万円を計上いたしました。その結果、当期予想数値223百万円（前期比48.6％増）の当期純利益に対し、331百万円減の108百万円の当期純損失となる見込みです。（注）上記の予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。