AWSホールディングス <
3937> [東証M] が5月9日大引け後(16:00)に業績修正を発表。17年3月期の連結経常利益を従来予想の2億7000万円→2億8900万円(前の期は2億3200万円)に7.0%上方修正し、増益率が16.4%増→24.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の1億6700万円の黒字→8800万円の黒字(前の期は400万円の赤字)に47.3%下方修正した。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の9700万円→1億1600万円に19.6%増額した計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
1.特別損失の計上 平成29年3月期において、67百万円の事業構造改革費用を特別損失に計上いたします。理由は以下の通りです。 当社は、平成29年3月期のグループの業績進捗を踏まえ、1.利益重視(利益率の高い事業へシフト)、2.成長重視(成長の見込める事業へのシフト)を基本方針として、平成30年3月期開始にあたり、将来の利益創出をより確実なものとすべく、メデ
»続く
ィカル事業を行う当社連結子会社である株式会社エーアイエス(以下「エーアイエス」)における組織のスクラップ&ビルドを当社主導の下で実施することといたしました。 スクラップ&ビルドを実施するにあたり、エーアイエスが開発、販売を行う各商品・サービスについての収益性を精査した結果、医療業界において先駆者的ポジションを獲得すべく展開していた、院内物流システムソフトウエア「Mighty SPD」(以下「SPD」)については、平成29年3月期において計画比大幅減収となる見込みであること、および平成29年3月末現在の案件状況などを鑑み、平成30年3月期の売上見込みの蓋然性は認められないものと判断いたしました。 よって、このたび「SPD」の平成29年3月末の無形固定資産計上額67百万円の全額償却を行い、特別損失として計上することといたしました。 なお、連結子会社における特別損失であるため、個別決算に与える影響はございません。2.営業外収益(為替差益)の増加 平成29年3月期第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)において、15百万円の為替差益を営業外収益に計上いたしましたが、その後の為替相場の変動により、平成29年3月期の為替差益は17百万円増加し、32百万円となりました。これは、主に海外子会社の外貨建債権債務の評価替えによるものであります。3-1.修正の理由(連結)・売上高 グローバル事業における為替相場が円高に推移したことによる外貨建て売上高の円換算額の目減りおよび新規案件の客先都合による立ち上がりの遅延、メディカル事業における「SPD」および「CPCトレーサシステム導入コンサル支援」等の新サービスの販売不振により、平成29年3月期の売上高は平成28年6月21日公表の業績予想を441百万円下回る2,992百万円となる見込みです。・営業利益 営業利益は前述のメディカル事業における「SPD」および「CPCトレーサシステム導入コンサル支援」等の新サービスの販売不振により、同業績予想を34百万円下回る237百万円となる見込みです。・経常利益 経常利益については、為替相場が円高に推移したことによる海外子会社の人件費等のコスト圧縮により、同業績予想を18百万円上回る289百万円となる見込みです。・親会社株主に帰属する当期純利益 「1.特別損失の計上」において記載した特別損失の計上と、海外子会社における業績拡大に伴う税負担の増加に伴い、親会社株主に帰属する当期純利益は前回発表予想を78百万円下回る88百万円となる見込みです。3-2.修正の理由(単体)・売上高 平成29年3月期の売上高は、売上計上している国内子会社からの配当金が計画を上回ったことから、平成28年6月21日公表の業績予想を112百万円上回る992百万円となる見込みです。・経常利益 経常利益は、営業外収益として計上している海外子会社からの配当金が計画を下回ったこと、およびIR関連費用および会計監査費用の支出が予想を上回ったことにより、同業績予想を11百万円下回る21百万円となる見込みです。・当期純利益 連結納税制度導入に伴う連結子会社相当分の税額の軽減により、同業績予想を48百万円上回る57百万円での着地となる見込みです。(注) 上記の業績予想数値は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。4.メディカル事業の今後の見通しについて このたび特別損失を計上いたしましたメディカル事業につきましては、エーアイエスにおける「SPD」事業の見直しをはじめとするスクラップ&ビルドの実行を最重点項目と捉え、平成29年4月から「SPD」専任の営業・開発担当部署を廃止し、余剰となった人材資源を、我が国の政府の成長戦略において強化対象とされている医療ビッグデータの分析事業等、利益率の高いサービス、商品の営業・開発業務に再配置することにより、より収益の向上が見込まれる事業モデルへの転換を図ることといたしました。 今後も、安定したストック型ビジネスの拡大に加え、更なる当社グループシナジーを顕在化させるべく、メディカル事業においても当グループの優秀なフィリピン人エンジニアを活用した「効率的な開発体制の構築」と、これまで培ってきたコア分析技術および医療データが取り扱える有利なポジションを活かした「医療ビックデータ市場」への本格的な参入を行うとともに、医療ビジネスに特化した大手企業との「戦略的提携」を視野に、企業価値の向上を通じた株主価値の向上を図るべく更なる経営構造改革を進めてまいります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 16.10-03 |
1,987 |
143 |
97 |
62 |
5.63 |
0 |
16/11/09 |
新 16.10-03 |
1,545 |
109 |
116 |
-17 |
-1.61 |
0 |
17/05/09 |
修正率 |
-22.2 |
-23.8 |
+19.6 |
赤転 |
赤転 |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2017.03 |
3,434 |
271 |
270 |
167 |
15.16 |
0 |
16/06/21 |
新 2017.03 |
2,992 |
237 |
289 |
88 |
8.33 |
0 |
17/05/09 |
修正率 |
-12.9 |
-12.5 |
+7.0 |
-47.3 |
-45.1 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
予 16.10-03 |
1,545 |
109 |
116 |
-17 |
-1.6 |
0 |
17/05/09 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2015.03* |
2,589 |
141 |
128 |
32 |
3.6 |
0 |
- |
2016.03* |
2,926 |
193 |
232 |
-4 |
-0.5 |
0 |
- |
予 2017.03 |
2,992 |
237 |
289 |
88 |
8.3 |
0 |
17/05/09 |
前期比 |
+2.3 |
+22.8 |
+24.6 |
黒転 |
黒転 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。