市場ニュース

戻る
 

【市況】アジア株 上海株冴えない、支援策詳細なく失望 11月住宅価格は下落加速か

アジア株 上海株冴えない、支援策詳細なく失望 11月住宅価格は下落加速か

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数   25892.36(+361.85 +1.42%)
中国上海総合指数  3871.78(-1.54 -0.04%)
台湾加権指数     28087.60(+62.85 +0.22%)
韓国総合株価指数  4145.60(+34.98 +0.85%)
豪ASX200指数    8690.10(+98.06 +1.14%)
インドSENSEX30種  85153.75(+335.62 +0.40%)

アジア株は軒並み上昇、米新規失業保険申請件数の急増を受け米利下げ期待が広がっている。来週は米国11月(一部10月分含む)の雇用統計と消費者物価指数のほか、10月の小売売上高も発表される。弱い内容となれば来年の早期利下げ期待が一段と高まるだろう。

香港株は大幅上昇。香港は金融政策を米国に連動させているため米追加利下げ期待は香港の基準金利引き下げ期待につながる。素材やハイテク、カジノ、自動車、医療品、消費者サービスなど幅広い銘柄が上昇している。

上海株は4営業日続落。序盤に11月25日以来の安値をつけたあと下げ幅を縮小、下値では買い戻しの動きが見られる。

中央経済工作会議が終了、政府は適度に緩和的な金融政策を継続する方針を発表した。投資の急激な落ち込みを食い止め、悪化する住宅市場を安定させる。消費拡大や所得増加計画を実施し、国内市場の活性化を図ると約束した。ただ、具体策は明かさず。不動産市場の安定化に向けた強力な措置が発表されず市場には失望感が広がっている。

来週は11月の小売売上高や鉱工業生産、不動産投資、新築・中古住宅価格、失業率が発表される。政府の要請を受け民間大手2社が11月分の不動産データ公表を停止したことから住宅統計は弱い可能性がある。

仮に弱い結果だったとしても、早期支援策は期待できない。中国の今年の経済成長は政府目標を達成する見通しのほか、11月の貿易黒字は過去最高1兆ドルを突破、CPIは伸びが加速しデフレ緩和が示唆された。

出所:MINKABU PRESS

株探からのお知らせ

    日経平均