【市況】東京株式(前引け)=前週末終値とほぼ同値で着地、TOPIXは売り優勢

きょう前場の東京株式市場は強弱観が対立し、様子見ムードのなか日経平均は前週末終値を挟んだ狭いゾーンでの往来となった。朝方は買いが優勢だったものの、その後は値を消す展開に。下値では押し目買いニーズが観測され、マイナス圏に沈むと買い板が厚くなり下値を支えている。配当権利取り狙いの動きが全体指数に浮揚力を与え、前引けはほぼ前週末終値と変わらずの水準で着地している。ただ、銀行株などが軟調でTOPIXはマイナス圏で引けた。なお、値下がり銘柄数は1100を超え全体の7割近くを占めた。
個別ではフジクラ<5803>が堅調、JX金属<5016>も買いが優勢。ディー・エヌ・エー<2432>が上値を追った。ソフトバンクグループ<9984>が水準を切り上げ、リクルートホールディングス<6098>も高い。山一電機<6941>、伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が急伸をみせたほか、アシックス<7936>が活況高に。半面、売買代金トップの三菱重工業<7011>は売り物に押される展開で、ディスコ<6146>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも利食い優勢。ゼンショーホールディングス<7550>、キオクシアホールディングス<285A>が大幅に下値を探る展開となったほか、アイチコーポレーション<6345>、レノバ<9519>なども下落した。
出所:MINKABU PRESS