【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日本オラクル、HENNGE、山一電機

日本オラクル<4716>が切り返し急。ボックス下限からの戻り足を強め、マドを開けて1万5000円台まで株価を浮上させている。米オラクル<ORCL>の日本法人でデータベース管理ソフトでは圧倒的な競争力を有する。前週末21日取引終了後に発表した25年5月期第3四半期累計(24年6月~25年2月)決算(単独ベース)は、最終利益が前年同期比12%増の448億5700万円と2ケタ成長を確保した。同期間の最終利益としては過去最高水準で、企業や官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込む形でクラウド事業が好調に推移し全体収益を押し上げている。これを材料視する買いが高水準に集まり、一気に1万4000円台を駆け抜ける格好となった。
■HENNGE <4475> 1,515円 +146 円 (+10.7%) 11:30現在
HENNGE<4475>は大幅反発。前週末21日取引終了後、投資事業を手掛けるサンブリッジコーポレーション(東京都渋谷区)との共同出資により、米国に合弁会社を設立すると発表した。米国市場でのサービス展開を目指す。設立予定日は4月。出資比率はHENNGEが51%、サンブリッジが49%。これが材料視されている。
■山一電機 <6941> 2,289円 +182 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
山一電機<6941>が大幅続伸している。前週末21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を125万株(発行済み株数の6.36%)、または25億円としており、取得期間は3月24日から5月31日まで。資本コストや株価を意識した機動的な資本政策の一環として実施するとしている。
■伊藤米久HD <2296> 4,215円 +330 円 (+8.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が5連騰となっている。前週末21日の取引終了後、26年3月期に経営統合10周年を迎えることを記念して、記念配当を年175円(第1四半期末85円、第3四半期末90円)実施すると発表したことが好感されている。なお、中間・期末配当予想は未定としている。
■アイティフォー <4743> 1,549円 +87 円 (+6.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
24日に発表した「ITFOR、自社株の消却を発表」が買い材料視された。
自己株式の消却に関するお知らせ
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■フィナHD <4419> 913円 +48 円 (+5.6%) 11:30現在
Finatextホールディングス<4419>が大幅続伸し2月14日以来となる900円台を回復。テクニカル的には上値抵抗ラインとして意識されていた75日移動平均線も上回ってきた。証券や保険など金融業界を主要顧客に基幹システムをクラウドサービスで提供するほか、不動産業界向けビッグデータ解析事業も受注増勢で収益に貢献している。特に最近は、商業用不動産のビッグデータ解析で企業の営業を支援する新サービスを開始するなど、非金融サービスに傾注する構えをみせている。国内では訪日外国人観光客の急増を背景に、駅周辺や再開発エリアを中心に地価の上昇傾向が続いている。前週発表された25年1月1日時点の公示地価は全国全用途平均で4年連続上昇を示し、上昇率もバブル期であった1991年以来の高い水準となったことが報じられており、同社のビジネスチャンス拡大に向けた思惑を増幅させている。
■アカツキ <3932> 3,045円 +99 円 (+3.4%) 11:30現在
アカツキ<3932>が4日続伸している。前週末21日の取引終了後、同日付で投資先のLIFE CREATE<352A>の東証グロース市場への新規上場が承認されたことを受けて、保有するLクリエイト株の一部である104万3858株の売り出しを行う予定であると発表しており、好材料視されている。同件に関して投資有価証券売却益の発生が見込まれるものの、現時点では影響額が明確でないため業績への影響については判明次第開示するとしている。
■岩井コスモ <8707> 2,578円 +67 円 (+2.7%) 11:30現在
岩井コスモホールディングス<8707>が5日続伸している。前週末21日の取引終了後、未定としていた25年3月期の期末配当予想を121円にすると発表したことが好感されている。年間配当予想は141円(前期120円)となり、期末配当額、年間配当額ともに過去最高となる。
■アストロHD <186A> 794円 +18 円 (+2.3%) 11:30現在
アストロスケールホールディングス<186A>が4日ぶりに反発している。21日の取引終了後、子会社アストロスケールがインド現地企業3社と、将来的な連携に向けてMOU(覚書)及び共同事業契約を締結したと発表しており、好材料視されている。アストロスケールと包括的な協力に合意をしたのは、軌道上の物体をリアルタイムで監視するサービスを手掛けるディガンタラ社と、衛星の推進システムを開発・製造するベラトリックス・エアロスペース社、海外企業のインド進出を支援するメムコ・アソシエイツ(インド)社の3社。今回の覚書や共同事業契約に基づきアストロスケールは、宇宙状況把握(SSA)や軌道上サービス分野において、インド市場及び第三国市場に向けた協力のあり方を検討し、協力関係を構築するとしている。
■ヤマトホールディングス <9064> 2,035.5円 +26.5 円 (+1.3%) 11:30現在
ヤマトホールディングス<9064>が3日続伸、5日移動平均線を足場に上値指向を強めている。宅配便で業界トップシェアを有するが、25年3月期はトップラインが横ばい見通しながら、外注コストの増加など採算悪化の影響を受け利益面では大幅減が見込まれている。ただ、足もとの業績悪については株価面への織り込みが進み、来期は買収子会社のフル寄与などから回復への期待が大きく、昨年11月中旬を境に戻り足が鮮明だ。そうしたなか、前週末21日取引終了後に今期業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の180億円から360億円(前期比4%減)に大幅上方修正した。本社ビルなどの保有不動産を28日付で売却し、売却益242億円を特別利益に計上する。これに伴う資本効率改善効果をポジティブ視する買いを引き寄せている。
■ミロク情報サービス <9928> 1,910円 +22 円 (+1.2%) 11:30現在
ミロク情報サービス<9928>が3日ぶりに反発した。同社は前週末21日の取引終了後、発行済み株式総数の7.18%に相当する自己株式250万株の消却を実施すると発表しており、支援材料とみなされたようだ。消却予定日は31日。
■マネックスグループ <8698> 747円 +8 円 (+1.1%) 11:30現在
マネックスグループ<8698>が堅調な動きとなっている。前週末21日の取引終了後、自社株430万株(発行済み株数の1.67%)を3月31日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2億5364万7100株となる。
■西日本鉄道 <9031> 2,225円 +17 円 (+0.8%) 11:30現在
西日本鉄道<9031>が反発している。前週末21日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を17円50銭から22円50銭へ増額修正したことが好感されている。年間配当予想は40円(前期40円)となる。
■アミューズ <4301> 1,626円 +6 円 (+0.4%) 11:30現在
アミューズ<4301>は堅調。前週末21日取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表した。保有株式数に応じた区分について現行では「100株以上」のみだが、これを「100株以上300株未満」「300株以上」の2区分に増やす。今年から変更する。これが好感されている。
■ゼンショHD <7550> 8,123円 -403 円 (-4.7%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ゼンショーホールディングス<7550>が急落している。同社は22日、すき家鳥取南吉方店で提供したみそ汁にネズミが混入していたとする報道についてコメントを開示し、事実関係を認めた。客足離れを警戒した売りが優勢となっている。1月21日に当該店舗で、来店客から従業員に異物が混入しているとの指摘があったという。すき家はコメントのなかで謝罪をしたうえで、管理体制の一層の強化に努める姿勢を示している。
■ケイファーマ <4896> 933円 +150 円 (+19.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
ケイファーマ<4896>がカイ気配。前週末21日の取引終了後、同社が進める亜急性期脊髄損傷を対象とした再生医療に関する臨床研究について、共同研究先の慶応大学医学部から新たな成果発表があったと開示。これを材料視した買いが入ったようだ。iPS細胞由来神経前駆細胞を用いた再生医療の臨床研究で、4症例への移植を実施し、一定の安全性が確認できたほか、有効性についても症状の改善がみられたという。ケイファーマは慶大と連携し、臨床に向けた大量培養方法や企業治験のための実施計画の検討などに取り組んでいる。グローバルに再生医療等製品の販売を実施するために、製薬会社などのパートナーとの提携交渉も進めていくとしている。
■バリオセキュア <4494> 750円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 11:30現在
バリオセキュア<4494>は急伸。光通信<9435>のグループ会社が21日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、バリオ株の保有割合が5.34%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資」。報告義務発生日は3月13日。
●ストップ高銘柄
nms <2162> 527円 +80 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
アンビスHD <7071> 514円 -100 円 (-16.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース