【市況】東証グロース市場250指数先物見通し:上方意識か

本日の東証グロース市場250指数先物は、上方意識の展開を見込む。先週末のダウ平均は32.03ドル高の41985.35ドル、ナスダックは92.42pt高の17784.05ptで取引を終了した。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)や物流のフェデックス(FDX)の冴えない見通しを警戒し、寄り付き後、下落。シカゴ連銀のグールズビー総裁が関税によるインフレへの影響を「一過性」と繰り返したため、FRBの対応の遅れを警戒した売りに加えて、本日は、株価指数の先物やオプションなど4商品の清算日が重なる日で、テクニカルな売りが目立ち一段安となった。その後、航空機メーカー、ボーイング(BA)の上昇が相場を支援したほか、トランプ大統領が会見で、相互関税を巡り柔軟性があると述べたため警戒感が後退し、終盤にかけ相場はプラス圏を回復し終了。本日の東証グロース市場250指数先物は、上方意識の展開を見込む。5日・25日の両移動平均線を意識した値動きが続いており、基調は変わらないとみる。期末の権利取り対象となる銘柄が少ないため、大型株などと比べてグロースが選好されない可能性はあるものの、両移動平均線はゴールデンクロス間近となっており、買いに勢いがつく局面も視野に入れたい。なお、夜間取引の東証グロース市場250指数先物は前営業日日中終値比変わらずの660ptで終えている。上値のメドは670pt、下値のメドは655ptとする。
《SK》
提供:フィスコ