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【注目】前週末21日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ジーネクスト <日足> 「株探」多機能チャートより

■ジーネクスト <4179>  421円 (+16円、+4.0%)

 ジーネクスト <4179> [東証G]が大幅反発。21日午前11時30分ごろ、シンガポールのONEFT社及びOIO Holdings社とONEFTのブロックチェーンインフラソリューション「TSURU」を活用したセキュア環境での顧客情報の共有を実現する「Discoveriez Credit Database(仮)」のリリースに向けて業務提携に関し基本合意したと発表しており、好材料視された。 ブロックチェーン技術を活用した顧客情報与信管理サービスを開発することが目的で、各社の技術を統合し、顧客情報の管理と与信評価を効率化するサービスを提供するという。また、提供するサービスを通じて、より多くの企業にアプローチし、日本だけではなくAPACも含めて、顧客基盤を広げることを目指すとしている。

■スリーエフ <7544>  448円 (+17円、+3.9%)

 スリーエフ <7544> [東証S]が大幅反発。21日午後2時ごろ、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の138億円から139億1600万円(前の期比0.4%増)へ、営業利益が9億1000万円から9億9700万円(同9.7%増)へ、純利益が2億2000万円から2億8900万円(同33.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。今年2月に実施したローソンチェーンの販売促進企画が高い評価を受けたほか、雨が少なかったこともあって想定以上の売り上げ、客数となり、加盟店からのロイヤルティー収入が予想よりも増加したことが要因という。また、昨年2月に発生した店舗火災による利益減少分の一部が保険金として入金されたことで、3700万円を特別利益に計上した。

■スピー <4499>  2,692円 (+97円、+3.7%)

 Speee <4499> [東証S]が大幅続伸。同社は21日午前、子会社のDatachainが香港と日本間のステーブルコインを活用したクロスボーダー取引の実現に向けたPoC(概念実証)を開始すると発表した。IDA Finance、Progmat、TOKIの3社と共同で実施する。この取り組みを通じて、両国の明確な規制のもと安全かつ効率的なデジタル資産の枠組みを構築することを目指す。これが材料視されたようだ。

■名古屋電機 <6797>  2,300円 (+70円、+3.1%)

 名古屋電機工業 <6797> [東証S]が大幅高で5日続伸。同社は前営業日の19日取引終了後、配当予想の増額修正を発表し、好感されたようだ。25年3月期の期末一括配当予想を従来の見通しから10円増額して85円(前期比15円増配)に引き上げた。今期の業績動向や将来の事業展開を踏まえて増額修正を決めた。

■プロシップ <3763>  1,805円 (+54円、+3.1%)

 プロシップ <3763> [東証P]が大幅反発。21日午前10時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を73億円から74億円(前期比8.6%増)へ、営業利益を19億円から21億円(同28.7%増)へ、純利益を14億円から15億5000万円(同14.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を52円から55円へ引き上げたことが好感された。第4四半期において案件密度が高まり、仕掛案件の検収やインフラ業界向け大型案件の進捗などによる売り上げ計上額が予想を上回る見通しとなったことが要因としている。また、昨年12月にリリースした新リース会計基準対応のSaaSソリューション「ProPlus+」の開発が計画内で効率的に進捗したことなどで販管費の抑制に成功していることも寄与する。

■サカタINX <4633>  2,002円 (+47円、+2.4%)

 サカタインクス <4633> [東証P]が7日続伸。19日の取引終了後に上限を60万株(発行済み株数の1.21%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は3月19日から9月30日までで、うち10万8000株について、この日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により2億1114万円で取得した。

■長野計器 <7715>  2,039円 (+46円、+2.3%)

 長野計器 <7715> [東証P]が5日続伸。21日午後3時ごろ、25年3月期の期末配当予想を22円から24円へ増額修正したことが好感された。年間配当予想は48円(前期40円)となり、前期実績に対しては8円の増配になる。

■SBIGAM <4765>  717円 (+15円、+2.1%)

 SBIグローバルアセットマネジメント <4765> [東証P]が続伸。21日午後0時30分ごろ、未定としていた25年3月期の期末配当予想を13円25銭(前年同期13円)にすると発表したことが好感された。年間配当予想は22円(前期21円50銭)となり、前期に比べて50銭の増配になる。

■SBG <9984>  7,960円 (+153円、+2.0%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日ぶり反発。同社は20日、子会社を通じて米半導体設計企業のアンペア・コンピューティングを買収すると発表した。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。買収額は総額65億ドル(約9730億円)。みずほ銀行をはじめとする取引金融機関から買収資金を調達し、今年後半に取引を完了する予定。約1000人の 半導体エンジニアを獲得するとともに、傘下の英半導体アーム・ホールディングス <ARM> の設計力を補完する形で、アンペアの専門的なノウハウを生かしていく。

■三井住友建設 <1821>  436円 (+7円、+1.6%)

 三井住友建設 <1821> [東証P]が4日続伸。前営業日の19日取引終了後、旧村上ファンド系の南青山不動産(東京都渋谷区)が三井住友建設の株式を買い増していたことが明らかとなり、支援材料となったようだ。同日に提出された変更報告書によると、共同保有割合は26.97%(従来は25.95%)に上昇した。保有目的について「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は12日。

■ミツウロコG <8131>  1,956円 (+27円、+1.4%)

 ミツウロコグループホールディングス <8131> [東証S]が続伸。19日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を53億円から86億円(前期比30.3%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は3500億円(同13.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、電力事業が想定よりも好調に推移していることが利益を押し上げるという。同時に、自社株307万3178株(発行済み株数の5.11%)を3月31日付で消却すると発表した。消却後の発行済み株数は5706万1223株となる。

■東海理 <6995>  2,367円 (+32円、+1.4%)

 東海理化電機製作所 <6995> [東証P]が7日続伸。21日、飲酒を検知して車両の起動を制御する「アルコール・インターロック機能」の普及加速を目指して、Global Mobility Service(東京都千代田区、以下GMS社)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。GMS社は、車両の遠隔起動制御IoTデバイス「MCCS」を開発し、これまでに低与信層へのオートローンサービス提供を可能にしたフィンテックサービスや車両の盗難防止サービスなどを提供しており、東海理化とは「社用車向けアルコール・インターロック機能」を共同開発している。今回の資本・業務提携により東海理は、「MCCS」のアルコール・インターロック用途における独占使用権を獲得。GMSとの協力関係を更に強化することで、アルコール・インターロック市場におけるリーダーシップを確立するとしている。

■菱友システム <4685>  7,130円 (+90円、+1.3%)

 菱友システムズ <4685> [東証S]が反発。情報システム開発会社で、三菱重工業 <7011> [東証P]が同社株の3割強を保有する筆頭株主。製造業を中心にITソリューション提供を行うが、主要納入先でもある三菱重を通じて 防衛関連分野で活躍機会が高まってきた。防衛・航空宇宙向けでは、同社が強みとする構造・流体・熱解析などの各種アプリケーションを駆使した高精度な解析シミュレーションサービスが需要を捉えている。25年3月期営業利益は前期比30%増の46億5000万円と過去最高利益を更新する見通しにある。

■JAL <9201>  2,678円 (+30円、+1.1%)

 日本航空 <9201> [東証P]が4日続伸。目先5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し、今年に入ってからの高値を更新した。19日取引終了後に発表した26年3月期の業績見通しで、最終利益が今期会社側計画比で15%増となる1150億円になるとの予想を示したことから、これが手掛かり材料となった。また、株主還元にも前向きな姿勢をみせ、来期の年間配当は今期計画の80円から12円上乗せの92円にすることも開示した。これに伴う配当利回りの上昇効果が株価の割安感を増幅させている。配当利回りは今期予想ベースで既に3%近くあり、来期を見据えたインカムゲイン狙いの実需買いを誘導した。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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