【注目】トルコに混乱 イスタンブール市長が拘束
本日はトルコの金融市場に混乱が見られている。トルコ株は急落し、トルコの10年債利回りは今年最高水準まで急上昇した。通貨リラも過去最安値を更新。
エルドアン大統領の政敵であるイマモール・イスタンブール市長が同日午前に拘束されたことがきっかけ。政治リスクの高まりを意識した投資家がトルコ資産を投げ売りした模様。株価指数のイスタンブール100は6.9%急落し一時取引停止となった。取引は再開しているものの5.8%急落している。
トルコの10年債利回りは2.00%ポイント近く急上昇し、30.11%を付けた。リラは対ドルで一時13%の下げ。
イスタンブール市長であるイマモール氏は自宅で拘束された。トルコ当局は野党関係者に対する取り締まりを拡大させている。不正行為、収賄、犯罪組織運営などに関する捜査に絡み拘束された人は100人以上に上る。前日にはイマモール氏の大学の学位がはく奪され、次期大統領選で現職のエルドアン大統領に挑戦することができなくなる恐れが出ていた。
トルコ国内で高い人気のある政治家の一人であるイマモール氏は、エルドアン大統領の主要な政治的ライバルで、次期大統領選の最有力候補の一角と広く考えられている。
昨年のイスタンブール市長選では、エルドアン大統領が推す候補を破り、23日には主要野党・共和人民党(CHP)の次期大統領候補に指名される方向になっていた。
イマモール氏は自宅で治安部隊の捜索を受けたとし、当局が政治目的で警察を利用していると非難。自身のチームによって共有されたボイスメッセージで明らかにした。
イスタンブール知事府はデモや抗議活動を4日間禁止し、イマモール氏が連行される可能性が高い警察署周辺の複数の道路を閉鎖。この制限により、22日に予定されていた野党の集会が実施されるかどうかは疑わしい。イマモール氏はそこで大統領選出馬の足場を固める予定だった。
次期大統領選は2028年に予定されているが、前倒しで実施される可能性がある。
株探ニュース
エルドアン大統領の政敵であるイマモール・イスタンブール市長が同日午前に拘束されたことがきっかけ。政治リスクの高まりを意識した投資家がトルコ資産を投げ売りした模様。株価指数のイスタンブール100は6.9%急落し一時取引停止となった。取引は再開しているものの5.8%急落している。
トルコの10年債利回りは2.00%ポイント近く急上昇し、30.11%を付けた。リラは対ドルで一時13%の下げ。
イスタンブール市長であるイマモール氏は自宅で拘束された。トルコ当局は野党関係者に対する取り締まりを拡大させている。不正行為、収賄、犯罪組織運営などに関する捜査に絡み拘束された人は100人以上に上る。前日にはイマモール氏の大学の学位がはく奪され、次期大統領選で現職のエルドアン大統領に挑戦することができなくなる恐れが出ていた。
トルコ国内で高い人気のある政治家の一人であるイマモール氏は、エルドアン大統領の主要な政治的ライバルで、次期大統領選の最有力候補の一角と広く考えられている。
昨年のイスタンブール市長選では、エルドアン大統領が推す候補を破り、23日には主要野党・共和人民党(CHP)の次期大統領候補に指名される方向になっていた。
イマモール氏は自宅で治安部隊の捜索を受けたとし、当局が政治目的で警察を利用していると非難。自身のチームによって共有されたボイスメッセージで明らかにした。
イスタンブール知事府はデモや抗議活動を4日間禁止し、イマモール氏が連行される可能性が高い警察署周辺の複数の道路を閉鎖。この制限により、22日に予定されていた野党の集会が実施されるかどうかは疑わしい。イマモール氏はそこで大統領選出馬の足場を固める予定だった。
次期大統領選は2028年に予定されているが、前倒しで実施される可能性がある。
株探ニュース