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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は上値の重さ継続、ドル買い地合い継続も日本の円安牽制で

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

7日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩の米経済指標は強弱まちまちと観測されるが、緩和ペース鈍化の思惑からドル高地合いは継続の見通し。ただ、日本政府の円安牽制で急激な円安進行が抑えられるだろう。

トランプ次期大統領は6日、関税範囲の縮小に関する報道を否定し、金利安・ドル安を巻き戻した。ただ、金利高は続かずドル買いは限定的に。ユーロ・ドルは1.0350ドルから小幅に持ち直し、ドル・円は156円前半から回復も157円後半で戻りを抑えられた。本日アジア市場で日経平均株価は大幅高で40000円台を回復すると、リスク選好的な円売りが優勢となり、ドル・円は昨年7月以来の158円台半ばに浮上している。

この後の海外市場はドル高継続を見極める展開となりそうだ。米次期政権の関税強化は変わらず、物価上昇をにらんだ金利高・ドル高が見込まれる。ただ、今晩発表のISM非製造業景況感指数は改善も、JOLTS求人件数は減少が予想され、ドル買いを抑制する手がかりになりやすい。一方、ドル・円は上値メドとみられていた158円を上抜け、為替介入が意識される。日本政府は円安牽制を強め、目先の過度な円売りは縮小しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・12月消費者物価指数(予想:前年比+2.4%、11月:+2.2%)
・19:00 ユーロ圏・11月失業率(予想:6.3%、10月:6.3%)
・22:30 米・11月貿易収支(予想:-782億ドル、10月:-738億ドル)
・24:00 米・11月JOLTS求人件数(予想:774.0万件、10月:774.4万件)
・24:00 米・12月ISM非製造業景況指数(予想:53.5、11月:52.1)

《CS》

 提供:フィスコ

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