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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アズーム、インフォMT、日本酸素HD

アズーム <日足> 「株探」多機能チャートより
■アズーム <3496>  6,910円  +210 円 (+3.1%)  本日終値
 アズーム<3496>は堅調。19日取引終了後、「パナソニック株式会社エレクトリックワークス社」と販売パートナー契約を締結したと発表した。アズームの月極駐車場管理システムサービス「CarParking One」と、パナソニックのEV充電サービス「Resi-Charge(レジチャージ)」の協業で事業拡大を狙う。これが手掛かりとなった。

■インフォマート <2492>  298円  +7 円 (+2.4%)  本日終値
 インフォマート<2492>が強い動きとなった。同社はきょう午前11時ごろ、自社の営業・マーケティング向けの情報プラットフォームサービス「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」が城西大学に導入されたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。このサービスは、短時間に安価で業界動向と主要企業が把握できる営業・マーケティング部門のための情報プラットフォーム。営業先や競合他社など、いち早く知りたい企業のニュース・決算情報・展示会情報の自動収集機能と豊富な情報量と読みやすさを追求した業界レポートで営業・企画を強化するという。

■日本酸素HD <4091>  4,407円  +97 円 (+2.3%)  本日終値
 日本酸素ホールディングス<4091>が5日ぶりに反発した。20日、オーストラリアの子会社を通じ、同国とニュージーランドで産業ガス事業を展開するコアガスグループを買収することで合意したと発表。海外事業の拡大による収益貢献を見込んだ買いが入ったようだ。買収額は7億7000万豪ドル。2025年半ばの買収完了を予定する。コアガスグループはオーストラリアとニュージーランドにおいて広範な販売ネットワークを持ち、産業用や医療用ガス、特殊ガスなどの製造販売や関連サービスに加え、溶接関連事業を手掛ける。買収により顧客基盤を拡大し、オセアニアでのプレゼンス向上につなげる。

■ヨシムラHD <2884>  1,294円  +16 円 (+1.3%)  本日終値
 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が続伸。19日の取引終了後、春巻きの皮を主力に中華料理材料などの製造販売を行う富強食品(千葉県野田市)の全株式を取得し子会社化したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。富強食品は著名な高級中華料理店やホテル、高級スーパーを主な販売先に業務用春巻きの皮というニッチな市場で高いシェアを獲得しており、子会社化によりこれらの販路に対しグループ製品を販売することや、ヨシムラHDの国内及び海外における販売ネットワークを活用し富強食品の製品を拡販することで、両社の更なる業績拡大が期待できるという。取得価額は非開示。なお、25年2月期以降の業績に与える影響は精査中としている。

■サンゲツ <8130>  2,851円  +29 円 (+1.0%)  本日終値
 サンゲツ<8130>が続伸。この日、世界最大級のカーペットメーカーである米ショー・コントラクト社(ジョージア州)とパートナーシップ体制の構築に向けた協業を開始したと発表しており、好材料視された。25年4月から、日本における正規代理店としてショー社商品の取り扱いを開始する。今回の協業はハイグレードカテゴリーの訴求力を高め、より幅広い市場への提案力を強化するのが狙いで、また、設計・施工を含む空間全体の提案力とのシナジーによりプロダクト(商品)とスぺ―ス(空間)を両輪としたより質の高いソリューションの提供を目指すとしている。

■セルシス <3663>  1,380円  +11 円 (+0.8%)  本日終値
 セルシス<3663>が後場上昇。午後1時ごろ、上限を60万株(発行済み株数の1.94%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は12月23日から来年3月31日までで、資本効率の一層の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■科研製薬 <4521>  4,237円  +31 円 (+0.7%)  本日終値
 科研製薬<4521>はしっかり。この日朝方、米バイオベンチャーのアーディ・バイオサイエンス<AADI>の子会社Aadi Subsidiary(Aadi社)を買収すると発表した。Aadi社は悪性血管周囲類上皮細胞腫瘍の治療薬「FYARRO」の販売を手掛ける。取得価額は1億ドル。株式譲渡実行日は来年6月30日までの予定。

■住友大阪セメント <5232>  3,282円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>がしっかり。午後2時30分ごろ、自社株109万2500株(発行済み株数の3.18%)を12月27日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3323万7017株となる。

■東亞合成 <4045>  1,502円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 東亞合成<4045>はしっかり。19日取引終了後、インドに現地法人を設立すると発表した。大きな経済成長が見込まれる同国で製品販売や原材料調達を行い、更なる事業拡大を図る狙いがある。来年3月に設立する予定。あわせて、12月26日付で410万株(発行済み株数の3.50%)の自社株を消却すると発表した。

■KADOKAWA <9468>  3,689円  -700 円 (-16.0%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 KADOKAWA<9468>がストップ安。ソニーグループ<6758>が19日の取引終了後、カドカワとの資本・業務提携の契約を締結したと発表した。カドカワの第三者割当増資をソニーGが引き受ける。ソニーGは取得済みの株式とあわせてカドカワの株式の10%を保有する筆頭株主となる見通し。もっとも11月に一部でソニーGがカドカワの買収に向けて協議をしていると報じられたことを機に、株式市場ではカドカワの株価にプレミアムを上乗せしてソニーGがTOB(株式公開買い付け)を実施するとの期待が広がっていた。今回の発表を受けてTOBの期待がはく落したうえ、新株発行に伴う希薄化の懸念が広がる格好となり、売り注文が殺到した。カドカワは新たに1205万4100株(9月30日時点の発行済み株式総数の8.50%に相当)を1株4146円で発行し、ソニーGに割り当てる。ソニーGの株式取得日は2025年1月7日で、取得総額は約500億円。両社が持つIP(知的財産)の価値を最大化させるために資本・業務提携に乗り出すこととした。

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