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【材料】バリューゴルフ:ゴルフ伸長、トラベル復調、AI技術やM&Aで売上高100億円へ

Vゴルフ <日足> 「株探」多機能チャートより

バリューゴルフ<3931>は、ゴルフWeb予約サービス「1人予約ランド」を運営。リピ増くん(ゴルフ場自社WEB集客支援システムおよびゴルフ場HP管理)などゴルフ場のDX化支援なども展開し、紙媒体「月刊バリューゴルフ」やレッスンサービス、トラベル事業等もてがける。1人予約ランドの会員数は110万人超。会員数は順調に増加しており、2024年7月に110万人を突破した後も一定の伸び率を維持、ゴルフ人口は5~700万人と言われており、依然として成長の余地がある。

12月13日に発表された2025年1月期の第3四半期決算は、累計売上高が前年同期比12.3%増の3,109百万円、営業利益が同2.7倍の104百万円となった。セグメント別では、ゴルフ事業が売上高で前年同期比2.3%増の2,581百万円、セグメント利益で同40.3%増の427百万円、トラベル事業が売上高で同76.6%増の403百万円、セグメント利益で同3.1倍の29百万円。ゴルフ事業では、レッスンが苦戦したものの、1人予約ランド・リピ増くんを始めとしたASP商品や月刊バリューゴルフ等の各種サービスが会員数(前年同期比10.2%増)、予約数(同18.6%増)、契約コース数などで堅調に推移、ゴルフ用品販売で円安による仕入額の増加に苦しんでいたが、カスタムクラブ注文サービスやWEBでのアウトレット販売など各種施策により売上は回復傾向、WEB販売チャネルの拡充やコストの削減なども寄与している。月刊バリューゴルフの全国誌化、フリーペーパー「ゴルフマガジン九州」の事業譲受も実行された。トラベル事業では、新たに(株)エスプリ・ゴルフをグループに加えたことで、売上高は大きく伸長、海外のトラベル・エージェントと協働し、活性化するインバウンドツアーの需要を取込むことで、売上高・利益ともに大きく伸びた。

通期では売上高で前期比12.1%増の4,100百万円、営業利益で同2.5倍の155百万円が見込まれている。1人予約ランドの料金改定が寄与するほか、1人予約ランドで出会ったユーザー同士がまた一緒にプレーをしたい人に対して「ゴルフに誘う」「予約する」を同時に行える「お誘い」する新機能が8月にリリースされ、1人予約ランド内で「誘う」「誘いにのる」というコミュニケーションが完結するためユーザーにとって利便性が高く、予約時からゴルフの楽しみが始まる機能への取り組みに注力する。ゴルフ場自社WEB集客支援システム「リピ増くん」については現状、全国300コース以上のゴルフ場に導入されている。この導入実績をもとに、ゴルフ場経営をDX化し、オペレーションの負荷軽減およびゴルフ場運営をスリム化するソリューションサービス「リピ増くんDX」の提供を開始している。まず手始めにサインレスチェックイン機能をリリースし、受付の効率化を図る。また、継続的に機能の追加を予定しており、今後はセルフチェックアウト等の機能を追加する。その他、同社グループに加入した(株)ノアが得意とするAI技術を活用したデータ分析を行い、ゴルフ場の運営省力化・生産性向上を目指している。すでにこのシステムを導入決定しているゴルフ場でテスト運用を開始しており、今後はこの分野に注力し、事業拡大の柱とする。

中期的には積極的なM&A戦略を軸にした成長戦略を描いており、連結売上高10,000百万円を達成することを当面の目標とし企業価値の向上を目指している。

《NH》

 提供:フィスコ

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