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【市況】<マ-ケット日報> 2024年12月12日

 12日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比476円高の3万9849円で、一時は10月15日以来の4万円台乗せとなった。前日の米国市場でハイテク株が大きく買われた流れに乗って日経平均は開始から500円近い上げとなり、9時半過ぎには4万円の大台へ一気に達する強さを見せた。円相場も1ドル=152円台と安くまさに外部環境さまさまといった株高だ。日銀の利上げは来年に持ち越されそうなので当面は大きなマイナス材料のない相場となりそうだ。

 昨日の米国市場でダウ平均は5日続落したもののハイテク株が強く買われてナスダック指数は3日ぶりに過去最高値を更新した。ナスダック指数は初の2万ポイント台乗せへ。この日発表された11月の消費者物価指数は事前予想通りの伸び率(前月比0.3%増)で安心感を与えた。来週のFOMCで期待通りの0.25%の利下げが行われる方向へ一歩前進。ただ、景気敏感株は利食いで売られてダウ平均は下げてしまい、その資金はハイテク株に向かいナスダックは大幅高を演じた。

 さて、東京市場は日経平均が直近1週間の小さなもみ合いを上放れる好転へ。ボックス上限の4万円に達し、今後はすぐに上抜けるかがポイントとなる。この辺りで深押しせずすぐに上抜けるなら勢いは本物となるだろう。トピックスは9~11月の高値をすでに抜けており市場全体としての上放れは強まっていることに。米株高が続けば日本株も年末高の可能性が出てくるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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