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【市況】アジア株まちまち、強弱材料が交錯 元切り下げは資本流出につながる恐れ 米中関係改善は期待

アジア株まちまち、強弱材料が交錯 元切り下げは資本流出につながる恐れ 米中関係改善は期待

東京時間11:01現在
香港ハンセン指数   20205.74(+50.69 +0.25%)
中国上海総合指数  3429.76(-2.73 -0.08%)
台湾加権指数     23130.89(+227.26 +0.99%)
韓国総合株価指数  2459.83(+17.32 +0.71%)
豪ASX200指数    8334.00(-19.60 -0.23%)

アジア株はまちまち、強弱材料が交錯。

中国当局は人民元安を容認することを検討しているとの報道が伝わっている。積極的な金融緩和と人民元切り下げは資本流出・金融不安につながる恐れがあり、それは経済成長や信頼感に悪影響を与えるだろう。

中央経済工作会議はきょう最終日を迎える、何らかの支援策が発表される見通しだが油断は禁物。9月末の一連の支援策の効果はあまり見られず、不動産市場も底打ちした可能性はあるものの回復ペースは鈍いままだ。

一方、米中関係改善期待は広がっている。トランプ氏が中国習近平国家主席を来年1月20日の米大統領就任式に招待した。ただ、習氏が招待を受け入れたかは不明。

香港市場にとって12月米利下げはポジティブ材料だ。きのう発表された米消費者物価指数は予想と一致した。住居費の伸びが前月から鈍化したことから、来週FRBは安心して利下げに踏み切れるとの見方が広がっている。香港は金融政策を米国に連動させているため、FRBが利下げなら香港金融当局も12月に基準金利を引き下げる。

豪州株はマイナス転落、2月利下げ期待がほぼ消滅。きょう発表された豪州11月の雇用統計は力強い内容だった。雇用者数は予想を大きく上回る増加、失業率にいたっては3.9%と予想外に改善。失業率が4%台を割り込むのは今年3月以来8カ月ぶりだ。強い雇用統計を受け来年初会合(2月)での利下げ期待がほぼ消滅している。弱いGDPを受け、一部で2月利下げ期待が広がっていた。

台湾株は上昇。前日の米ナスダック高を受けTSMCや聯発科技など半導体関連が総じて上昇している。香港市場ではバイドゥやアリババなどハイテク関連の一角が上昇している。上海市場ではエネルギーやコミュニケーションサービスの一角が上昇。一方、保利置業集団や金地集団、信達地産など不動産株は軒並み下落している。

出所:MINKABU PRESS

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