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【材料】オラクルが決算受け下落 クラウドの売上高が予想に若干届かず=米国株個別

(NY時間17:07)(日本時間07:07)時間外
オラクル<ORCL> 181.56(-8.89 -4.67%)

 オラクル<ORCL>が下落。引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。クラウド事業の売上高が59億ドルと予想の60億ドルに若干届かなかった。クラウド事業への期待から同社株は過去最高値を更新していたが、今回の結果は投資家を落胆させたようだ。残存履行義務も970億ドルとなり、前四半期の991億ドルから減少した。

 アナリストからは「恐らく投資家は大きな上振れを期待していたと思われるが、それは実現しなかった」との声や、別のアナリストも「期待値が高かった割にはまちまちの結果だった」とのコメントも聞かれた。

 キャッツCEOは声明で、5月に終了する会計年度のクラウドの売上高は250億ドルを超えるだろうと述べたが、この見通しは市場予測の251億ドルとほぼ一致。

 また、創業者のエリソン会長は「われわれのクラウドは世界で最も重要な生成AIモデルのいくつかを訓練している。なぜなら、他のクラウドよりも高速で低コストだからだ」と述べたほか、「メタ<META>は彼らのLlamaモデルを基に構築されたAIエージェント開発のために、われわれのクラウドインフラを使用する契約を締結している」とも付け加えた。

 なお、米控訴裁が先週、米国でのTikTok禁止を支持したが、同社はTikTokの禁止は財務に悪影響を及ぼすと投資家に警告している。

(9-11月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.47ドル(予想:1.48ドル)
・売上高:140.6億ドル 8.6%増(予想:141.2億ドル)
  クラウド売上(IaaSとSaaS):59億ドル(予想:60億ドル)
  インフラ(IaaS):22.0億ドル(予想:22.0億ドル)
  アプリ(SaaS):35.0億ドル(予想:34.1億ドル)
  クラウドサービスおよびライセンスサポート:108.1億ドル(予想:108.1億ドル)
 ・ハードウェア:7.28億ドル(予想:7.18億ドル)
 ・サービス:13.3億ドル(予想:13.2億ドル)
・営業利益(調整後):61.0億ドル(予想:61.3億ドル)
・残存履行義務:970億ドル

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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