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【材料】オートデスク、好決算も下落 大幅な利益率改善が見られず失望感も=米国株個別

(NY時間13:16)(日本時間03:16)
オートデスク<ADSK> 292.26(-25.70 -8.08%)

 設計ソフトウェアのオートデスク<ADSK>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、ビリング(未収請求を考慮した売上高)とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正している。

 同社は声明で「第3四半期の持続的な成長と、西欧州における新しい取引モデルの円滑な立ち上げを反映させ、ビリング、売上高、1株利益、フリーキャッシュフロー(FCF)のガイダンスのレンジを上方修正した」と述べた。

 この決算を受けて発表直後は時間外で株価は上昇。ただ、その動きは続かず、通常取引は下げて始まった。アナリストからは「第3四半期は売上高の大幅増と進行中の残存履行義務の加速という力強い数字を提供したが、一部の投資家が期待していたような大幅な利益率改善は見られなかった。新CFOへの移行が進む中、ガイダンスは保守的な見方を反映している可能性があり、より控えめな収益性向上に失望した」との指摘も出ている。
 
 なお、同社はモージェニ氏を新CFO任命する人事を発表。

(8-10月・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.17ドル(予想:2.13ドル)
・売上高:1.57億ドル 11%増(予想:1.56億ドル)
  サブスク:1.46億ドル(予想:1.46億ドル)
  保守サービス:900万ドル(予想:1130万ドル)
  その他:1億400万ドル(予想:9850万ドル)
・ビリング:15.4億ドル 28%増(予想:15.0億ドル)
・営業利益(調整後):5.73億ドル(予想:5.66億ドル)
・営業利益率(調整後):36.0%(予想:36.1%)
・FCF:1.99億ドル(予想:2.0億ドル)

(11-1月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):2.10~2.16ドル(予想:2.12ドル)
・売上高:16.2~16.4億ドル(予想:16.2億ドル)

(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):8.29~8.35ドル(従来:8.18~8.31ドル)(予想:8.28ドル)
・売上高:61.2~61.3億ドル(従来:60.8~61.3億ドル)(予想:61.1億ドル)
・ビリング:59.0~59.8億ドル(従来:58.8~59.8億ドル)(予想:57.3億ドル)
・営業利益率(調整後):35.5~36%(従来:35~36%)(予想:35.6%)
・FCF:14.7~15.0億ドル(従来:14.5~15.0億ドル)(予想:14.8億ドル)

【企業概要】
 テクノロジー製品とサービスを通じて顧客に生産的なビジネスソリューションを提供する設計ソフトウェアおよびサービス会社。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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