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【材料】3Dシステムズが決算受け下落 顧客の設備投資低迷が影響=米国株個別

(NY時間10:34)(日本時間00:34)
3Dシステムズ<DDD> 3.21(-0.20 -5.78%)

 3Dプリンタ―の3Dシステムズ<DDD>が前日引け後に遅延していた7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上に拡大した。通期のガイダンスも公表し、売上高と粗利益率の見通しを下方修正している。

 グレイブスCEOは「第3四半期は、特に産業における顧客の設備投資の低迷で新しい3Dプリンタ―システムの販売に影響を受けた。われわれは新製品のイノベーションに注力し、過去2年間で製造モデルを完全に変更した。統合サプライチェーンの全責任を負い、アウトソーシングから調達、組み立て作業、ロジスティクスをインソーシングする形へ転換した」と述べた。

 また、「時期の不確実性と、年末の通常の四半期ごとの在庫管理を考慮すると、通期の見通しに保守的になるのが賢明だと考えている」とも述べている。

 決算発表後に株価は時間外で軟調に推移していた。しかし、通常取引に入って一旦上げに転じる場面が見られたものの、動きが一巡すると再び売りが強まっている。

(7-9月・第3四半期)
・1株損益(調整後):-0.12ドル(予想:-0.09ドル)
・売上高:1.13億ドル 8.8%減(予想:1.16億ドル)
  製品:7300万ドル(予想:7440万ドル)
  サービス:4000万ドル(予想:4270万ドル)

(通期見通し)
・売上高:4.4~4.5億ドル(従来:4.5~4.6億ドル)(予想:4.53億ドル)
・粗利益率(調整後):38~40%(従来:40~42%)(予想:41.2%)

【企業概要】
 米国内外の医療・歯科・航空宇宙・自動車・耐久財などの幅広い業界向けに、3Dプリンターと関連製品・包括的ソリューションを提供する。3Dプリンター・材料・ソフトウェア、触覚設計ツール、3Dスキャナ・バーチャル手術シミュレータなどの幅広い製品を扱う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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