【材料】HPが決算受け下落 PC市場の回復後退を示唆=米国株個別
(NY時間09:41)(日本時間23:41)
HP<HPQ> 35.24(-3.86 -9.87%)
HP<HPQ>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想の範囲内となった。ただ、株価は冴えない反応。ホリデーシーズンの第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことを嫌気している模様で、PC市場の回復が後退していることを示唆している。企業向けのPC販売が予想を下回った。
ロレスCEOは「マイクロソフト<MSFT>のウィンドウズ11のリリースが過去のリリースほどPC需要を急速に刺激していない」と述べていた。
PC市場は歴史的な落ち込みを見せていたが、今年に入って回復の兆しが見え始めていた。しかし、第3四半期は出荷台数が再び減少したとの調査も出ており、PCメーカー各社は、AIの作業負荷に適している新型PCが需要を刺激してくれることを期待している。しかし、購入者はまだ明確なメリットやビジネス価値を見出せていないとの報告も伝わっていた。
アナリストは「PCの利益率圧迫により、2025年度のガイダンスは数量サイクルに大きく左右されそうだ。PC市場の短期的な課題はすでに十分に理解されている一方、同社は市場における競争的な価格設定の力学に関連して、より大きな逆風に直面している」と述べている。
また、「トランプ次期大統領の追加関税に関する詳細はまだ不明だが、同社はサプライチェーンの回復に重点的に取り組んだ結果、数年前と比較して遥かに有利な立場にはある」とも指摘している。
(8-10月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.93ドル)
・売上高:140.6億ドル(1.7%増、予想:140.0億ドル)
パーソナルシステムズ:95.9億ドル(予想:97.4億ドル)
プリント:44.5億ドル(予想:42.5億ドル)
・営業利益率(調整後):8.5%(予想:8.7%)
・FCF:15億ドル(予想:15.6億ドル)
(11-1月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.70~0.76ドル(予想:0.86ドル)
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.45~3.75ドル(予想:3.60ドル)
・FCF:32~36億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
HP<HPQ> 35.24(-3.86 -9.87%)
HP<HPQ>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想の範囲内となった。ただ、株価は冴えない反応。ホリデーシーズンの第1四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことを嫌気している模様で、PC市場の回復が後退していることを示唆している。企業向けのPC販売が予想を下回った。
ロレスCEOは「マイクロソフト<MSFT>のウィンドウズ11のリリースが過去のリリースほどPC需要を急速に刺激していない」と述べていた。
PC市場は歴史的な落ち込みを見せていたが、今年に入って回復の兆しが見え始めていた。しかし、第3四半期は出荷台数が再び減少したとの調査も出ており、PCメーカー各社は、AIの作業負荷に適している新型PCが需要を刺激してくれることを期待している。しかし、購入者はまだ明確なメリットやビジネス価値を見出せていないとの報告も伝わっていた。
アナリストは「PCの利益率圧迫により、2025年度のガイダンスは数量サイクルに大きく左右されそうだ。PC市場の短期的な課題はすでに十分に理解されている一方、同社は市場における競争的な価格設定の力学に関連して、より大きな逆風に直面している」と述べている。
また、「トランプ次期大統領の追加関税に関する詳細はまだ不明だが、同社はサプライチェーンの回復に重点的に取り組んだ結果、数年前と比較して遥かに有利な立場にはある」とも指摘している。
(8-10月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.93ドル)
・売上高:140.6億ドル(1.7%増、予想:140.0億ドル)
パーソナルシステムズ:95.9億ドル(予想:97.4億ドル)
プリント:44.5億ドル(予想:42.5億ドル)
・営業利益率(調整後):8.5%(予想:8.7%)
・FCF:15億ドル(予想:15.6億ドル)
(11-1月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.70~0.76ドル(予想:0.86ドル)
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.45~3.75ドル(予想:3.60ドル)
・FCF:32~36億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース