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【注目】一連の米経済指標はFRBの慎重スタンスを裏付け 12月についても変化なし

 一連の米経済指標を通過して、米株式市場はダウ平均は小幅高で推移しているものの、IT・ハイテク株には売りが強まっており、ナスダックは下落している。為替市場はドル売りが一服し、151円ちょうど付近まで急落していたドル円は一時151円台半ばまで戻す展開。

 本日は第3四半期の米GDP改定値と、FRBがインフレ指標として重視している10月分のPCEデフレータが発表されていた。GDPは個人消費が下方修正されたものの、全体的には速報値と同じ2.8%成長となり、力強い米経済を示している。一方、PCEデフレータはFRBが注視しているコア指数が前年比2.8%と前回よりもやや上昇していた。

 このところ力強い米経済指標の発表が相次いでいることで、FRBは利下げに慎重姿勢になっている。本日の米経済指標はその姿勢を裏付ける内容ではあった。ただ、市場は12月のFOMCについては、利下げを五分五分と見ており、FRBも数字次第でオープンの姿勢を強調している。

 本日の数字はその状況についても変化を与えることはなく、12月18日のFOMCの結果発表までに発表になる今後のデータ待ちといった状況のようだ。短期金融市場でも12月利下げの確率は65%程度で前日から変化はない。

NY株式27日(NY時間10:51)(日本時間00:51)
ダウ平均   44895.67(+35.36 +0.08%)
ナスダック   18999.63(-175.95 -0.92%)
CME日経平均先物 37930(大証終比:-170 -0.45%)

USD/JPY 151.19 EUR/USD 1.0566 GBP/USD 1.2670

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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