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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):パワーファス、アセンテック、雨風太陽

パワーファス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ピクセルカンパニーズ <2743>  79円  +16 円 (+25.4%) 一時ストップ高   本日終値
 ピクセルカンパニーズ<2743>が急反発。26日の取引終了後、子会社ピクセルハイが福島県大熊町で建設を進めている大熊中央産業拠点内のデータセンター施設において、高性能GPUサーバーを導入するため、エヌビディア<NVDA>製H100を搭載したGPUサーバー及び付帯設備の売買契約を締結すると発表しており、好材料視された。手付金は自己資金で、残額は資金調達により対応する予定で、資金調達に関しては関係機関との交渉を進めているという。これに伴い、24年12月期に固定資産の取得に伴う支出が発生するものの、業績への影響は軽微としている。

■日本パワーファスニング <5950>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 日本パワーファスニング<5950>が大幅高で3連騰。連日で年初来高値を更新した。工業用ファスナー大手の同社の24年12月期は減収・営業赤字の見通しながら、11月8日に自己株式を除く発行済み株式総数の25.1%に相当する上限400万株の自社株買いの実施を発表し、投資家の注目を集めることとなった。良好な需給環境から下値不安が薄れるなかにあって、来期以降は国内工場の生産集約による利益押し上げ効果が期待される面もあわせ持つ。株価は400円台で配当利回りは5%を上回る高水準にあることから、個人投資家の物色意欲を喚起し続けているようだ。日足チャートでは、拡散基調にあるボリンジャーバンドのプラス2シグマに沿ったバンドウォークの様相を呈している。

■アセンテック <3565>  752円  +100 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 アセンテック<3565>はストップ高。26日取引終了後、25年1月期連結業績予想について売上高を100億円から120億円(前期比92.7%増)へ、営業利益を7億1700万円から9億3000万円(同53.2%増)へ上方修正すると発表。配当予想も増額しており、これらが好感され買いを集めた。複数の大型案件を含む仮想デスクトップ事業領域の大幅な売り上げ増が寄与する見通し。配当予想は10円から15円(前期10円)へ引き上げた。あわせて、米大手ソフトウェア企業Cloud Software Group(CSG)との戦略的事業提携に基づく新会社の設立を発表した。新会社ではCSGの仮想デスクトップ関連製品の日本国内での事業拡大に向け、営業やマーケティング、技術支援を担うという。

■雨風太陽 <5616>  1,149円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 雨風太陽<5616>がストップ高。石破茂首相が29日に行う所信表明演説の内容が複数のメディアで26日に報じられた。各報道によると、交付金の倍増など地方創生の取り組みに関する内容が改めて盛り込まれるとみられている。これを受けて地方創生関連株を物色する動きが再び強まり、関連有力株に位置づけられる雨風太陽に買いが向かったようだ。関連銘柄としてこのほか、企業の自治体向けマーケティング支援を手掛けるイシン<143A>も高い。

■かっこ <4166>  781円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 かっこ<4166>が6日ぶりに反発。26日の取引終了後、同社の不正注文検知サービス「O-PLUX」が、人気菓子「クルミッ子」の鎌倉紅谷(神奈川県鎌倉市)の公式オンラインショップに採用されたと発表しており、好材料視された。鎌倉紅谷では、過去にクレジットカード番号の規則性を利用し、機械的にカード番号を生成して他人のカード番号を割り出すクレジットマスターが疑われる不自然なアクセスを検知した際、スタッフが手動で対応していたため業務負担が増大。この課題に対応するため、23年11月にECプラットフォーム「Shopify」へリニューアルし、セキュリティー強化の一環として「EMV 3-Dセキュア」対応の「Shopifyペイメント」を採用していた。今回、更に検知精度の向上と悪質転売対策を図るため、「O-PLUX」を導入し、クレジットカード不正利用と転売対策を同時に行える体制を整えたとしている。

■True Data <4416>  463円  +33 円 (+7.7%)  本日終値
 True Data<4416>が急伸。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で戻り相場を後押ししている。同社は小売業向けに消費者の購買傾向などを探るビッグデータ分析及び開発支援ツールの提供を行っている。業績も25年3月期は営業59%増益を見込むなど好調だ。そうしたなか、26日取引終了後、東京海上スマートモビリティと業務提携に向けた基本合意を締結したことを発表。物流ロスの削減や移動データを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションを開発する方向にあり、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■ブイキューブ <3681>  241円  +13 円 (+5.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ブイキューブ<3681>が反発。26日の取引終了後、AI生成によるバーチャルヒューマンビデオや会話型AIを手掛ける米ディープ・ブレインAI社と、日本で2社目となる販売代理店ならびにサービス開発、マーケティング戦略に関する基本合意契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結により、ブイキューブはディープ・ブレインAI社が提供するサービスに独自のサービスカスタマイズを加え、日本における実証実験への着手と、実際の導入支援を開始するという。

■シンワワイズ <2437>  248円  +12 円 (+5.1%)  本日終値
 Shinwa Wise Holdings<2437>が急反発した。同社は26日の取引終了後、これまで未定としていた25年5月期の中間配当について、無配とすると発表した。同時に、不適切な会計処理の発覚に伴って、ステークホルダーからの信頼回復を目的に9月に設置したガバナンス委員会に関し、新たに2人の外部有識者が委員に就任すると発表した。同社は今期の期末配当予想について引き続き未定としながらも、期末配当の実施を目指して事業を進める方針を示している。一連の発表を受けて買い戻しが入ったようだ。ガバナンス委員会を巡っては、発足後に外部有識者が1人辞任したことに伴い、三菱UFJ銀行元専務の長田忠千代氏を含む社外役員3人と、外部有識者2人という予定より少ない人員構成となっていた。今回、公認会計士と弁護士の2人の有識者を加え、内部統制やガバナンス体制に関する提言を行ううえで、より適切な委員会運営につなげる方針。同社は今月15日に社長交代を発表し、内部統制の更なる強化に取り組む姿勢を示していた。

■ブロードメディア <4347>  1,593円  +65 円 (+4.3%)  本日終値
 ブロードメディア<4347>が大幅反発。26日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資会社アセット・バリュー・インベスターズによる株式保有割合が9.20%から10.21%に上昇したことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資及び持続的な企業価値の向上に向けた重要提案行為などを行う可能性があるとしており、報告義務発生日は11月19日としている。

■ヘッドウォータース <4011>  8,810円  +280 円 (+3.3%)  本日終値
 ヘッドウォータース<4011>はしっかり。26日取引終了後、米国とオランダに本社を置く検索AI企業Elasticの日本法人Elasticsearchの生成AIにおけるパートナーとしてリセラー契約を締結したと発表した。これにより、生成AI案件で検索・分析エンジン「Elasticsearch」を使用するオンプレミスRAGソリューションの提供を強化していくという。

●ストップ高銘柄
 デジタリフト <9244>  872円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 Abalance <3856>  963円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 ソケッツ <3634>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 リミックスポイント <3825>  308円  -80 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値
 ビート <9399>  3,430円  -700 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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