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【材料】ロウズ、好決算も株価は冴えない反応 売上の減少傾向は続く=米国株個別

(NY時間09:41)(日本時間23:41)
ロウズ<LOW> 260.67(-11.11 -4.09%)

 ホームセンター2位のロウズ・カンパニーズ<LOW>が下落。取引開始前に8-10月期(第3四半期)決算を発表し、既存店売上高が予想ほどの減収とならなかったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の見通しについても上方修正している。業者向けのカテゴリーにおける住宅改修への支出増加に後押しされた。

 エリソンCEOは声明で「ハリケーン関連の活動を除いても、業績は予想より若干良かった。業者向け部門では第3四半期に1桁台前半のプラス成長を記録した」と述べた。

 米消費者が金利低下を待って住宅購入や高額なプロジェクトを先延ばししている。その結果、過去2年間、ホームセンター業界の売上は低迷。経営陣は予算を重視する消費者の動向や、感謝祭が11月の後半に当たるため、例年よりも短いショッピング期間に直面している。

 好決算ではあったものの、株価の反応は冴えない。同社は住宅市場低迷による波及効果を受け続けており、予想は上回ったものの売上の減少傾向は続いている。

 アナリストは「25年度のコンセンサスに織り込まれた力強い成長を裏付けるには至らず、株価は横ばいで推移する可能性が高い」と述べた。また、「DIYの高額商品の購入低迷は、ハリケーン関連の売上、オンラインの成長、業者向け販売の1桁台後半の成長、および小額の屋外DIYの成長によって補われた」とも語った。

(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:1.1%減(予想:2.7%減)
・1株利益:2.99ドル(予想:2.82ドル)
・売上高:201.7億ドル 1.5%減(予想:199.3億ドル)
・粗利益率:33.7%(予想:33.8%)
・営業利益率:12.6%(予想:12.6%)
・総店舗数:1747(予想:1747)
・店舗面積:1.95億平方フィート(予想:1.96億平方フィート)

(通期見通し)
・既存店売上高:3.0~3.5%減(従来:3.5~4.0%減)(予想:3.8%減)
・売上高:830~835億ドル(従来:827~832億ドル)(予想:829.8億ドル)
・1株利益(調整後):11.80~11.90ドル(従来:11.70~11.90ドル)(予想:11.82ドル)
・営業利益率(調整後):12.3~12.4%(従来:12.4~12.5%)
・設備投資:約20億ドル(予想:19.7億ドル)

【企業概要】
 米国各地の店舗で建築資材を販売し、ホームデコレーション、修繕、修理、改築、不動産管理関連の製品を網羅する住宅関連用品小売り会社。ホームセンター運営会社。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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