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【材料】ウォルマートが決算受け上昇 消費者は安定したペースで支出継続=米国株個別

(NY時間09:38)(日本時間23:38)
ウォルマート<WMT> 86.72(+2.64 +3.14%)

 ウォルマート<WMT>が上昇。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。25年度通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高とも見通しを上方修正している。消費者は安定したペースで支出を継続していることが示された。

 顧客の平均単価の伸びは鈍化したものの、消費者は購入する商品数を増やしており、1回あたりの購入額を押し上げている。この多くは年収10万ドル以上の高所得世帯によるもので、この層が第3四半期の市場シェアの上昇分の約75%を占めた。

 全般的に消費者は選択的になっているが、レイニーCFO氏は「消費者は安定したペースで支出を続けている。人々が祝いたいと思う季節のイベントで彼らは支出する」と語った。今年は感謝祭が11月後半に開催されるため、ホリデーシーズンは例年よりも短くなる。小売業者は高騰するインフレに苦しむ消費者を惹きつけ、選挙シーズンもあり、感謝祭のセールを数週間早めている。

 価格変更について同社は、第3四半期はほぼ横ばいだったとしている。食料品の価格は昨年よりも若干上昇しているが、その他の消費財は値下がりしており、暖冬の影響もあり衣料品の販売が低迷しているという。

 レイニーCFOは通期のガイダンス上方修正について、「主に第3四半期の好調な業績を反映したもので、第4四半期でも若干の上昇を見込んでいる」と述べている。

(8-10月・第3四半期)
・米既存店売上高:5.5%増(予想:3.8%増)
  米国ウォルマート:5.3%増(予想:3.7%増)
  サムズクラブ:7.0%増(予想:4.2%増)
・1株利益(調整後):0.58ドル(予想:0.53ドル)
・売上高:1695.9億ドル(5.5%増、予想:1674.9億ドル)

(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):2.42~2.47ドル(従来:2.35~2.43ドル)(予想:2.45ドル)
・売上高:4.8~5.1%増(従来:3.75~4.75%増)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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