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【市況】NY債券:米長期債相場は下げ渋り、イールドカーブはスティープニング


15日の米国長期債相場は下げ渋り。米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日発表した10月鉱工業生産指数は前月比-0.3%と市場予想とおおむね一致したことが材料視された。大型ハリケーンによる被害や米航空機大手ボーイングのストライキの影響が引き続き響いたとみられているが、11月には、これらの要因による下押し圧力がなくなることから、生産は回復する公算が大きい。この結果を受けて12月利下げの確率は若干低下したが、2年債利回りはやや低下し、10年債利回りはおおむね横ばいとなったことから、イールドカーブはスティープニング。

CMEのFedWatchツールによると、15日時点で12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%となる確率は58%程度。2025年1月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%以上となる確率は81%程度。10年債利回りは4.447%近辺で取引を開始し、一時4.501%近辺まで上昇したが、米国市場の後半にかけて4.398%近辺まで低下し、取引終了時点にかけて4.439%近辺で推移。

イールドカーブはスティープニング。2年-10年は13.80bp近辺、2-30年は31.70bp近辺で引けた。2年債利回りは4.31%(前日比:-4bp)、10年債利回りは4.44%(前日比+0bp)、30年債利回りは、4.62%(前日比:+2bp)で取引を終えた。

《MK》

 提供:フィスコ

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