【市況】東京株式(大引け)=1005円高と大幅続伸、トランプ氏優勢を相場織り込む
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
大引けの日経平均株価は前日比1005円77銭高の3万9480円67銭。プライム市場の売買高概算は24億5518万株。売買代金概算は5兆6352億円となった。値上がり銘柄数は1099と全体の約67%、値下がり銘柄数は486、変わらずは62銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウは427ドル高と反発した。米株高を好感して日経平均株価も上昇してスタートした。米大統領選は開票序盤で激戦州のジョージア州でトランプ氏が優勢と伝わるとドル高・円安が進行するとともに、日経平均株価も上伸。その後も、トランプ氏優勢の報道が続き、為替市場では一時1ドル=154円台に乗せ前日夕方に比べ2円近いドル高・円安が進んだ。日経平均株価も前日に比べ1100円超の3万9600円台まで上昇する場面があった。半導体関連株や銀行株、防衛関連の大手重工株などが買われた。ただ、買い一巡後は利益確定売りも膨らみ、午後2時頃にかけやや上昇幅は縮小したが、激戦州のノースカロライナやジョージアなどでのトランプ氏の勝利が伝わると再び値を上げた。米議会選挙も共和党が上院の多数派を奪還したと報じられ、大統領と上下両院の議会選も共和党が勝利する「トリプルレッド」に対する期待が高まった。結局、トランプ氏の勝利を織り込む格好で日経平均株価は1005円高で取引を終えた。
個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>が値を上げ、三菱重工業<7011>やIHI<7013>、川崎重工業<7012>が急伸した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>も買われた。日立製作所<6501>や三菱電機<6503>が高く、信越化学工業<4063>やコマツ<6301>、HOYA<7741>が上昇した。ソニーグループ<6758>やトヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>も高い。
半面、トランプ氏が勝利した場合の関税引き上げ懸念でホンダ<7267>や日産自動車<7201>、SUBARU<7270>といった自動車株が下落。日本郵船<9101>や商船三井<9104>が値を下げ、村田製作所<6981>やヤマハ発動機<7272>、住友林業<1911>が下落した。
出所:MINKABU PRESS