【市況】5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは427ドル高、大統領選挙通過で不透明感の払拭期待
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:NYダウは427ドル高、大統領選挙通過で不透明感の払拭期待
米国株式市場は反発。ダウ平均は427.28ドル高の42,221.88ドル、ナスダックは259.19ポイント高の18,439.17で取引を終了した。
大統領選挙通過により不透明性が払拭されるとの期待に買われ、寄り付き後、上昇。10月ISM非製造業景況指数の予想外の改善で、ソフトランディング期待を受けた買いも強まり、続伸した。終日相場は高値圏で推移し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品や半導体・同製造装置がの上昇が目立った。
ソフトウエア会社のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は最高経営責任者(CEO)が第3四半期決算で売上高が予想を上回ったほか、第4四半期の営業利益予想を上方修正、カープ最高経営責任者(CEO)が「人工知能(AI)需要は揺るぎない」と強気の見解を示し、上昇。ソーシャルメディア、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ(META)は政府機関、防衛関連請負業者による同社のAIモデル使用を承認したとの報道が好感され、上昇。
化学メーカーのデュポン・ド・ヌムール(DD)は7-9月期決算が増収増益となったほか、通期の利益見通し上方修正が好感され、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)はスマートグラス市場への参入を検討しているとの報道で、上昇。電子・電気機器、ソフトウエアの設計・製造会社のエマソン・エレクトリック(EMR)は四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇した。カジノ運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は第3四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を下回り、下落。ディスカウントストアチェーン運営のダラー・ツリー(DLTR)は最高経営責任者(CEO)が健康上の理由から即時辞任を発表したため不透明感が強まり、下落。
エネルギー会社のデボン・エナジー(DVN)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米長期金利低下でドル弱含み
5日のニューヨーク外為市場でドル・円は152円33銭から151円34銭まで下落し、151円54銭で引けた。米10月ISM非製造業景況指数が予想外に改善し、長期金利の上昇に連れドル買いが優勢となったのち、10年債入札結果が好調で、長期金利の伸び悩みに連れドル売りが強まった。
ユーロ・ドルは1.0890ドルから1.0937ドルまで上昇し、1.0925ドルで引けた。ユーロ・円は、166円04銭まで上昇後、165円44銭へ下落。ポンド・ドルは1.2980ドルから1.3037ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8647フランへ上昇後、0.8621フランまで下落した。
■NY原油:強含みで71.99ドル、供給不足を警戒した買いが強まる
NY原油先物12月限は強含み(NYMEX原油12月限終値:71.99 ↑0.52)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.52ドル(+0.73%)の71.99ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは71.29ドル-72.67ドル。アジア市場の序盤に71.29ドルまで売られたが、供給不足を警戒した買いが強まり、米国市場で72.67ドルまで一段高となった。ただ、その後は利食い売りが強まり、一時71.40ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引で主に72ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.88ドル +0.55ドル(+1.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 117.81ドル +1.67ドル(+1.43%)
ゴールドマン・サックス(GS)526.96ドル +15.49ドル(+3.02%)
インテル(INTC) 23.32ドル +0.80ドル(+3.55%)
アップル(AAPL) 223.45ドル +1.44ドル(+0.64%)
アルファベット(GOOG) 171.41ドル +0.73ドル(+0.42%)
メタ(META) 572.43ドル +11.75ドル(+2.09%)
キャタピラー(CAT) 383.37ドル +6.85ドル(+1.81%)
アルコア(AA) 42.78ドル +2.05ドル(+5.03%)
ウォルマート(WMT) 83.68ドル +1.23ドル(+1.49%)
《ST》
提供:フィスコ