【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
サーティワン <日足> 「株探」多機能チャートより
■サーティワン <2268> 4,295円 (-350円、-7.5%)
B-R サーティワンアイスクリーム <2268> [東証S]が5日ぶり急反落。前週末18日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を265億円から291億5000万円(前期比17.7%増)へ、営業利益を19億3000万円から22億円(同20.3%増)へ、純利益を12億4000万円から13億6000万円(同13.2%増)へ上方修正したが、株価は好業績期待で4連騰していただけに、材料出尽くし感から売られたようだ。毎月の新作フレーバーに加え「スーパーマリオ」や「ポケモン」など人気キャラクターとのコラボレーションを実施したほか、店舗オペレーションの改善や改装、デジタル施策の強化などにより、来店客数の伸長が持続したことが要因としている。なお、第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高231億3800万円(前年同期比23.0%増)、営業利益26億9200万円(同39.0%増)、純利益17億500万円(同33.1%増)だった。
■JT <2914> 4,094円 (-156円、-3.7%)
日本たばこ産業 <2914> [東証P]が続落。前週末18日、カナダでのたばこの健康リスクを巡る訴訟で、同社と米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI) <PM> 、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ <BTI> の3社に対し、合計325億カナダドル(約3兆5000億円)を支払う和解案が提示されたことが明らかとなった。JTに対しては、今後の利益面でのネガティブな影響を懸念した売りが出たようだ。PMIが同日、和解案について公表した。PMIは、重要な問題はまだ解決されてはいないが、カナダで係争中となっていたたばこ関連の訴訟の解決に向けた重要な一歩だとの認識を表明している。
■富士ソフト <9749> 9,350円 (-310円、-3.2%)
富士ソフト <9749> [東証P]が3日ぶり大幅反落。前週末18日の取引終了後、米投資ファンドのKKR <KKR> が行っている株式公開買い付け(TOB)について、賛同と応募推奨の意見を改めて表明した。KKRは富士ソフトに対し1株8800円とするTOBを2段階で行う予定で、第1回のTOBが実施中となっている。富士ソフトに対しては米ベインキャピタルが1株9450円でのTOBを提案しており、更に富士ソフトの創業者で大株主の野沢宏氏が17日、同社に対し、KKRのTOBに対する賛同と応募推奨意見を取り下げ、ベインへの賛同及び応募推奨意見を出すべきだとの考えを表明している。創業者と企業側の対立構図が浮き彫りとなるなか、ベインによるTOBの実現性を見込んで買い向かった投資家による売りが出たようだ。富士ソフトはKKRによる第2回のTOBと、ベインによるTOBに対する意見については決定しておらず、当該意見は各TOBの開始時に決定する予定としている。ベインはTOBを開始する条件として、富士ソフトによる賛同の意見表明を挙げていた。
■プロト <4298> 1,426円 (-20円、-1.4%)
プロトコーポレーション <4298> [東証P]が4日続落。前週末18日の取引終了後、社員による不適切取引に関する調査を行うため、特別調査委員会を設置すると発表した。これに伴い、25年3月期第2四半期決算発表を延期するという。先行き不透明感が意識され、前営業日比3.3%安の1398円まで売られる場面があった。
※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋
株探ニュース