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【材料】アメックス、好決算も株価下落=米国株個別

(NY時間10:48)(日本時間23:48)
アメックス<AXP> 273.05(-12.73 -4.45%)

  アメックス<AXP>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。総取扱高も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。消費者が引き続き特典の豊富なクレジットカードに切り替えていることが上方修正に繋がっている。

 スクエリCEOは「われわれは10四半期連続で過去最高の経常収益を記録している。本当に素晴らしい四半期だった」と述べている。「ガイダンスを上方修正したが、第4四半期に問題があるとは考えていない」とも述べている。

 ただ、株価は冴えない反応。14億ドルの貸倒引当金を積んだが、これは前年の12億ドルと比較すると増加している。また、通期の経常収益の見通しに着目する向きもいるようだ。同社は引き続き年初に示したレンジ(9-11%)内の約9%を見込むと述べていた。これを下方修正と受け取る向きもいる模様。

 同社株は年初から概ね一本調子の上げを続け、年初来で50%超上昇している。今回の決算は好調な内容と思われるが、材料出尽くし感が出ている可能性もありそうだ。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):3.49ドル(予想:3.29ドル)
・経常収益:166.4億ドル 8.2%増(予想:166.7億ドル)
・総取扱高:4410億ドル 5.0%増(予想:4401億ドル)
・総費用:120.8億ドル(予想:122.6億ドル)
・貸倒引当金:14億ドル
・カード獲得費用:41.7億ドル(予想:42.4億ドル)
・カード会員融資額:1345.5億ドル(予想:1335.1億ドル)

(通期見通し)
・1株利益:13.75~14.05ドル(従来:13.30~13.80ドル)
・経常収益:約9%増

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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