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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:象印、ハートシード、INPEX

象印 <日足> 「株探」多機能チャートより
■象印マホービン <7965>  1,720円  +93 円 (+5.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 象印マホービン<7965>が4日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。1日の取引終了後、24年11月期第3四半期累計(23年11月21日~24年8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比6.1%増の657億3500万円、経常利益は同2.0%減の53億1700万円、最終利益は同31.3%増の48億7400万円となった。経常利益は減益ながら、通期の計画に対する進捗率は93%に上った。最終利益は大幅な増益ということも相まって、ポジティブ視した買いが集まったようだ。国内では炊飯ジャーの最上位機種である「炎舞炊き」の販売が好調だった。海外においても中国と東南アジアで炊飯ジャーが好調に推移。為替差損が発生した半面、土地・建物を売却したことに伴う固定資産売却益の計上が最終利益を押し上げた。

■Heartseed <219A>  1,730円  +87 円 (+5.3%)  11:30現在
 Heartseed<219A>が続伸している。1日の取引終了後、虚血性心疾患に伴う重症心不全を対象とする他家iPS細胞由来心筋球「HS─001」の国内第1相・第2相臨床試験において、安全性評価委員会によるレビューが完了したと発表。高用量群投与の継続が可能になったと公表している。投与後の経過は順調に推移しているとしており、新薬の実用化を期待した買いを誘ったようだ。高用量群1例目の投与を8月に実施し、初期安全性が評価された。冠動脈バイパス手術とあわせ、開胸下で専用の投与デバイスを用いてHS-001を心臓の心筋組織内に投与する試験で、予定症例数は10例。主要評価項目は投与後26週目の安全性で、左室駆出率および心筋壁運動評価などを副次的有効性評価項目とする。

■INPEX <1605>  2,069.5円  +98 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 INPEX<1605>と石油資源開発<1662>が逆行高を演じている。イランが1日、イスラエルへ180発を超える弾道ミサイルを発射したと伝わった。レバノンの武装組織ヒズボラに対し、イスラエルが行った軍事行動に対する報復を行ったという。イスラエルがレバノン南部での地上攻撃を行ったことに伴って、イラン側が反撃に乗り出すシナリオはある程度は予想されていたものの、双方の軍事行動が更にエスカレートするリスクが意識され、米原油先物相場は急伸した。同日の米国市場ではシェブロン<CVX>など石油関連株に買いが入ったが、2日の東京市場においてもINPEXなどに対し、原油相場の上昇による採算性向上を見込んだ買いが入っている。出光興産<5019>やコスモエネルギーホールディングス<5021>、ENEOSホールディングス<5020>が高い。

■不二越 <6474>  3,210円  +85 円 (+2.7%)  11:30現在
 不二越<6474>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「ベアリング(軸受け)の生産再編を進める」と報じられており、好材料視されている。記事によると、現在中国など国内外10カ所で生産しているが9割をタイに集約するという。拠点集約による固定費の削減効果を期待した買いが入っているようだ。

■日本郵船 <9101>  5,364円  +50 円 (+0.9%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が全体波乱含みの地合いのなかも強さを発揮。業種別騰落では「海運」は全33業種中で値上がり率上位3傑に食い込んでいる。中東情勢の緊迫化が東京市場でも地政学リスクとして嫌気されている。ただ、原油価格の高騰を背景に資源・エネルギー関連株が買われるなど有事リスクに強いセクターに投資資金のシフトが観測されている。海運セクターはスエズ運河などからの迂回策長期化によって運賃市況が一段と上昇するという思惑が買いの根拠となっているもようだ。また、米国では東海岸やメキシコ湾岸の港湾で労使交渉決裂を経てストライキに突入しており、物流の停滞に伴う運賃上昇圧力も警戒されている。

■みずほリース <8425>  1,011円  +9 円 (+0.9%)  11:30現在
 みずほリース<8425>が続伸している。1日の取引終了後、U-NEXT HOLDINGS<9418>と、包括業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。UNEXTの全国の法人の顧客に対して、厳格かつ迅速な審査ができるみずほリースの金融ソリューションの提案を行うという。これにより、顧客の支払い平準化ニーズなどに対する最適な提案に加えて、店舗開業時や設備投資時における資金面の支援強化につながるという。また、店舗・施設ソリューションとの組み合わせにより経営課題を総合的に解決・支援するとしている。

■村田製作所 <6981>  2,759円  -133.5 円 (-4.6%)  11:30現在
 村田製作所<6981>とTDK<6762>が下値を探る展開となっている。1日の米国市場でアップル<AAPL>の株価は前の日に比べて3%近く下落した。新型スマートフォン「iPhone16」を巡り、需要が低調である可能性が一部で指摘され、株価を下押ししたようだ。年末商戦を前に販売が市場の期待に届かず、同社に部品を供給する電子部品メーカーの業績にマイナスの影響を及ぼす可能性が意識され、村田製とTDKに対しても売りが膨らんだようだ。太陽誘電<6976>や日東電工<6988>も軟調に推移している。

■あみやき亭 <2753>  1,894円  -86 円 (-4.3%)  11:30現在
 あみやき亭<2753>が大幅反落。2日午前9時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比10.0%増の175億8400万円、営業利益が同42.5%増の13億4800万円、最終利益が同52.9%増の8億1900万円となった。大幅な増益となったものの、直近3カ月間となる7~9月期の営業・経常利益は減益で着地した。直近の業況に対して物足りなさが意識されるなか、株価は前日に大きく切り上がっていたこともあり、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。4~9月期の焼肉事業の売上高は前年同期比2.8%増の113億4000万円となった。

■ダイセキ <9793>  3,620円  -140 円 (-3.7%)  11:30現在
 ダイセキ<9793>が反落している。1日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算で、売上高327億9100万円(前年同期比8.3%減)、営業利益73億2700万円(同5.4%減)と減収、営業減益となったことが嫌気されている。リサイクル燃料の出荷が好調で単体では売上高・利益ともに過去最高を更新したものの、ダイセキ環境ソリューション<1712>の手掛ける土壌汚染処理関連事業が、前期に受注した大規模土壌処理案件が終息したことにより大幅な減収減益となった。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高656億円(前期比5.2%減)、営業利益140億円(同5.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  25,320円  -720 円 (-2.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が総じて売られる展開。前日の米国株市場では中東の地政学リスクを背景に軟調な地合いとなったが、半導体関連株への売りが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続落となり、この日は3%近い下落をみせた。東京市場でも前週に大きく上昇した半導体セクターへのポジション調整の売りが優勢となっている。なお、日経半導体株指数に連動する形で組成されたETFであるNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信<200A>は前週末に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現したが、足もとで再び25日線を株価が下回る状況となっている。

■コメリ <8218>  3,680円  -15 円 (-0.4%)  11:30現在
 コメリ<8218>が冴えない。1日の取引終了後に発表した9月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比0.2%減となり、小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。厳しい残暑と中旬の天候不順の影響により、秋のガーデニング・家庭菜園などの需要に遅れが生じるとともに、週末の客数が落ち込んだ。ただ、価格優位性のあるPB商品を展開している玄米保冷庫やカー用品が売り上げを下支えした。なお、全店売上高は同0.9%増だった。

■ジェリビンズ <3070>  134円  +26 円 (+24.1%)  11:30現在
 ジェリービーンズグループ<3070>が大幅高となっている。同社は1日取引終了後、メタシティ(東京都千代田区)とメタシティが提供するブロックチェーンゲーム「LORD OF DRAGONS」の日本総代理店契約を締結したと発表。これが材料視されているようだ。この契約は、メタシティがジェリビンズに対し、グローバル展開する「LORD OF DRAGONS」日本語版の総代理店権利(期間5年間)を付与するもの。事業執行はジェリビンズ子会社のJB BLOCKが中心となって実施するという。

■雨風太陽 <5616>  1,675円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   11:30現在
 雨風太陽<5616>が全体リスクオフ相場をものともせず急騰、22%高は値幅制限上限となる1675円まで駆け上がった。地方創生関連の一角として注目を集めており、前日は急騰後に値を消し長い上ヒゲをつけたものの、きょうは改めて投機性の強い短期資金を誘引する格好となっている。前日取引終了後に新たな事業を開始することを発表、地方婚活支援事業として結婚相談所「ちほ婚!」を開設し、同社の全国約8300人の産地直送通販「ポケットマルシェ」登録生産者やそのつながりを契機に地方在住会員を拡大していく。また、Webメディアを通じ「地方婚」の魅力を発信することで、都市在住の会員獲得も目指す方針という。これを受け、新事業創設に伴う業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。

■イクヨ <7273>  3,280円  +501 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 イクヨ<7273>が急反発してストップ高の3280円に買われている。1日の取引終了後、中国の大手建設機械メーカー徐州工程機械集団輸出入(XCMGコントラクション・マシーナリー)及び商社の坂垣(東京都千代田区)と日本におけるEV建設機械に関する合弁事業を運営すると発表しており、好材料視されている。イクヨが8月に新設した子会社イクヨトレーディングがXCMG及び坂垣に対して第三者割当増資を実施して合弁会社とし、XCMGが製造する電動作業車(EV)に関する、EV製造のための重機、EVトラックなど製造のための建設機械及び新エネルギー車両関連部品について、総代理店として日本における輸入・販売を行い、更にはメンテナンスを行うという。なお、業績への影響は現時点では軽微と見込む。

■Mipox <5381>  753円  +35 円 (+4.9%)  11:30現在
 Mipox<5381>が続急伸している。1日の取引終了後、システム・クラウドインテグレーション事業などを展開するthomas(東京都港区)との資本・業務提携契約の締結を発表した。提携によりデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた取り組みを一層強化し、業務プロセスの効率化などを図るとしている。収益力の強化を期待した買いが集まったようだ。

●ストップ高銘柄
 MX中国株投 <2530>  23,000円  +4,000 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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