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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

島精機 <日足> 「株探」多機能チャートより

■島精機 <6222>  1,211円 (-127円、-9.5%)

 東証プライムの下落率トップ。島精機製作所 <6222> [東証P]が5日ぶり急反落。20日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を210億円から149億円(前年同期比22.3%減)へ、営業損益を5億円の黒字から21億円の赤字(前年同期3億6700万円の黒字)へ、最終損益を5億円の黒字から22億5000万円の赤字(同3億6800万円の黒字)へ下方修正し、あわせて中間配当予想を10円から5円へ引き下げており、これが嫌気された。主力の中国市場で、景気回復の遅れからホールガーメント横編機などの設備投資需要が回復していないことに加えて、イタリア市場で前年の暖冬の影響から、有名アパレルブランドをはじめ市場全体で設備投資意欲の減退が継続していることが要因。また、バングラデシュの政変混乱により現地生産工場の操業やサプライチェーンに影響が出ており、顧客の設備投資時期が未定となったことも響いたとしている。なお、年間配当予想は15円(前期10円)としている。

■神戸物産 <3038>  4,353円 (-331円、-7.1%)

 東証プライムの下落率4位。神戸物産 <3038> [東証P]が6日ぶり急反落。前週末20日の取引終了後、8月度の単体業績を発表。売上高は前年同月比8.9%増の438億7900万円と増収となったが、経常損益は48億8700万円の赤字となった。経常赤字での着地は2ヵ月連続で、赤字幅は7月度から拡大しており、ネガティブ視した売りを促したようだ。円安局面で実施した為替予約に関し、8月末にかけて実勢相場が円高方向に振れたことを受け、営業外で時価評価損を計上した。

■第一三共 <4568>  4,734円 (-210円、-4.3%)

 第一三共 <4568> [東証P]が続落。同社は24日、乳がん患者を対象とした新薬候補「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験に関し、全生存期間の最終解析結果を公表。主要評価項目である全生存期間に関し、新薬候補の投与群は化学療法投与群に対し、統計学的に有意な改善はみられなかったという。解析結果を嫌気した売りが出たようだ。患者が病勢進行後または投与中止後に受けた後続の治療が、全生存期間に影響を与えた可能性があると同社は指摘。試験結果の詳細は今後、学会において公表する予定としている。

■京三 <6742>  496円 (-14円、-2.8%)

 京三製作所 <6742> [東証P]が3日ぶり反落。20日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を290億円から265億円(前年同期比10.8%増)へ、営業損益を8億円の赤字から15億円の赤字(前年同期29億2000万円の赤字)へ、最終損益を3億円の赤字から11億円の赤字(同7億3000万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。鉄道信号システム及び半導体製造装置用電源装置の一部案件の下期への売り上げ時期変更が要因としている。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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