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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:RSテクノ、ヨシムラHD、レーザーテク

RSテクノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エラン <6099>  1,002円  +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 エラン<6099>がストップ高の1002円水準でカイ気配となっている。エムスリー<2413>が19日の取引終了後、同社の連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1040円にサヤ寄せする格好となっている。連結子会社化により、エムスリーの経営資源とエランの事業・顧客基盤を組み合わせ、両社の取引先に対するクロスセルや新規事業の創出、エランの展開する病院や介護施設に入院する人に対してタオルなどをレンタルするCSセットの付加価値向上などのシナジー創出を図るのが狙い。TOB価格は1040円で、買付予定数は3332万9453株(下限3036万200株、上限3332万9453株)、買付期間は9月20日から10月21日までを予定している。また、TOB成立後もエランは上場を維持する予定だ。

■水戸証券 <8622>  464円  +41 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 水戸証券<8622>が高い。19日取引終了後、25年3月期の中間配当について15円にする予定と発表した。前期の中間配当(10円)に比べ増配となる見通しだ。配当額の正式決定は10月下旬に開催される取締役会で行うという。これを手掛かりに買われている。

■RSテクノ <3445>  3,905円  +335 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 RS Technologies<3445>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は19日取引終了後に、中国のモジュールメーカーである索尼精密部件(恵州)を子会社化すると発表。これが材料視されているようだ。索尼精密部件(恵州)は、光学ピックアップモジュール・車載カメラモジュールの製造・販売を行っている企業。同社は子会社化により、新たに立ち上げる車載カメラモジュール事業などを主軸に事業拡大を目指すとしている。

■ヨシムラHD <2884>  1,809円  +120 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>は大幅高で年初来高値更新。日本の原発処理水の海洋放出を巡り、これまで日本産水産物の禁輸措置をとってきた中国が輸入再開に向けて調整していることが伝わった。これを受け、水産品など食品の製造・販売を手掛ける同社に好影響を期待した思惑的な物色が広がったようだ。

■レーザーテック <6920>  24,575円  +1,135 円 (+4.8%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置大手が軒並み高に買われている。前日の米国株市場ではFRBの大幅利下げ決定を受け、米経済のソフトランディング期待が高まりNYダウが史上最高値を更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上昇率でダウを大きく上回った。とりわけ半導体セクターへの資金流入が鮮明となり、エヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などが大きく買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える急伸をみせた。SOX指数は上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を、この日の上昇でマドを開けてクリアしている。米半導体株高を受けて東京市場でも主力銘柄をはじめ半導体セクターへの見直し買い機運が一気に高まっている。

■エクセディ <7278>  3,255円  +100 円 (+3.2%)  11:30現在
 エクセディ<7278>が大幅4日続伸し年初来高値を更新している。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が16.62%から17.99%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月11日となっている。

■三菱ケミカルグループ <4188>  939.2円  +23.4 円 (+2.6%)  11:30現在
 三菱ケミカルグループ<4188>は4日続伸している。英調査会社のクラリベイト<CLVT>が19日、論文の引用回数が多く今後ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者を対象とする2024年の「クラリベイト引用栄誉賞」を発表しており、なかで信州大学の堂免一成特別特任教授ら22人が選ばれた。堂免氏は、太陽エネルギーと二酸化炭素(CO2)で化学品を合成する人工光合成のプロセスの一つであり、太陽光のエネルギーを使って水から水素を直接製造する光触媒システムを開発していることから、「人工光合成」のなかで、特に水素を製造する技術の実現を目的に経済産業省主体で形成した研究組合ARPChemに参画する同社やINPEX<1605>、三井化学<4183>、デクセリアルズ<4980>、フルヤ金属<7826>、大日本印刷<7912>などに思惑的な買いが入っているようだ。

■ゴールドクレスト <8871>  3,370円  +70 円 (+2.1%)  11:30現在
 ゴールドクレスト<8871>が大幅反発している。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社のストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の保有割合が10.00%から11.03%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月11日。

■サン電子 <6736>  6,810円  +140 円 (+2.1%)  11:30現在
 サン電子<6736>が大幅反発している。19日の取引終了後、未定としていた9月末を基準日とする25年3月期の中間配当について、50円(前年同期無配)を実施すると発表しており、好材料視されている。なお、期末配当予想(前期40円)は引き続き未定としている。

■キヤノンMJ <8060>  4,728円  +63 円 (+1.4%)  11:30現在
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>は堅調。19日取引終了後、9月30日付で2000万株(発行済み株数の15.26%)の自社株を消却すると発表した。これが株価の下支え材料となっている。

■フジ・コーポレーション <7605>  2,098円  +18 円 (+0.9%)  11:30現在
 フジ・コーポレーション<7605>がしっかり。19日の取引終了後、9月27日付で自社株81万8500株(発行済み株数の4.26%)を消却すると発表したことが好材料視されているようだ。

■リコー <7752>  1,547円  +13 円 (+0.9%)  11:30現在
 リコー<7752>が堅調推移。旧村上ファンド系とされるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントがリコーの株式を買い増していたことが19日の取引終了後に明らかになり、これを思惑視した買いを誘ったようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、エフィッシモの保有比率は17.01%から18.14%に上昇した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は11日。

■SANKYO <6417>  1,979.5円  -206 円 (-9.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 SANKYO<6417>が6日ぶりに急反落している。19日の取引終了後、未定としていた25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想に関し、売上高が900億円(前年同期比22.5%減)、経常利益が350億円(同23.7%減)となる見通しを発表した。減益で着地する見込みとなり、嫌気されたようだ。パチンコ機関連事業での販売台数の減少が響く。もっとも8月に発売したスマートパチンコ機がヒット機種となったほか、前年度以前に販売したパチスロの複数の機種について増産対応をしたことなどを背景に、減収減益見通しながら計画に対しては順調に推移しているとした。

■富士ソフト <9749>  9,040円  -310 円 (-3.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率10位
 富士ソフト<9749>が逆行安。同社に対し株式公開買い付け(TOB)を実施している米KKR<KKR>は19日、関東財務局に対し、公開買付届出書の訂正届出書を提出したと発表した。KKRはTOBを2段階で実施する形に変更し、10月21日までを期限とする第1回目のTOBでは、買付予定数の下限を撤廃する。KKRによるTOBには、シンガポールに拠点を置く投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズと、米運用会社ファラロンが応募済みのため、第1回目のTOBを経て、KKRは富士ソフト株を最低でも32.68%を保有する見通しとなっている。そのうえで、2回目のTOBでは買付価格を第1回目と同じ1株8800円に設定。買付予定数の下限はスクイーズ・アウトが可能な水準とし、上限は設定しない。富士ソフトに対しては米投資ファンドのベインキャピタルが、KKRよりも高いTOB価格で買収を提案していることが明らかになっている。今回のKKRの発表を受け、投資ファンド同士の買収合戦となりTOB価格が吊り上がるとの思惑が後退し、富士ソフトの株価に下押し圧力が掛かった。KKRは、ベインキャピタルによる富士ソフトへの提案を受け市場に混乱が生じ、一般株主が合理的な意思決定が難しい状況となっていると判断。TOBを2回に分けて実施することで、応募契約を結ぶ株主が確実に売却できるようにするとともに、情勢を見極めている株主が1株8800円で売却できる機会を設ける。

■ホームポジション <2999>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ホームポジション<2999>はカイ気配。19日の取引終了後、ケイアイスター不動産<3465>との資本・業務提携を発表した。ケイアイ不を割り当て先として新株を発行し、手取り概算で約19億円を調達する。ホームポジに対しては、財務基盤の改善とともに、関東での戸建住宅販売面での提携効果を見込んだ買いが集まったようだ。ホームポジは1株600円で333万3400株の新株を発行し、ケイアイ不に割り当てる予定。第三者割当増資の実施後、ケイアイ不の持ち株比率は約35.6%となり、筆頭株主となる見通し。ホームポジは調達額のうち約11億円を運転資金に、約8億円を借入金や社債の返済に充てる。

●ストップ高銘柄
 ホームポジション <2999>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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