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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:マクビープラ、東建コーポ、スマレジ

マクビープラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■マクビープラ <7095>  3,330円  +315 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 Macbee Planet<7095>が続急伸している。12日の取引終了後、25年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算の発表にあわせ、未定としていた年間配当予想を36円にすると開示した。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースでは14円で、実質的に増配を見込む。これを材料視した買いが集まったようだ。5~7月期の売上高は前年同期比26.1%増の115億6000万円、経常利益は同15.2%増の11億3600万円だった。マクビープラは取得総数65万株、取得総額16億5000万円を上限とする自社株買いの実施も発表。株主である創業者の小嶋雄介氏より、保有する同社株を有償および無償で提供するとの申し出があったことに伴い、株主価値の向上と将来的な有効利用を図るため取得に動く。有償での提供については今回の自社株買いで対応し、無償での提供分は取得総数に含まれず、寄付の形で提供されるという。更に、同社は27年4月期に売上高700億円(25年4月期予想は480億円)、営業利益75億円(同45億~50億円)に伸ばすことを目標とする中期経営計画を公表した。

■東建コーポレーション <1766>  11,880円  +890 円 (+8.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 東建コーポレーション<1766>が続急伸している。12日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高890億1200万円(前年同期比8.3%増)、営業利益51億6800万円(同72.5%増)、純利益35億1900万円(同86.6%増)と大幅増益で着地したことが好感されている。単体ベースでの期首受注残高が2063億円と豊富にあったことに加えて、販売価格改定後の物件が完工を迎えたことなどにより完成工事粗利益率が改善し、建設事業が大幅な増収増益となったことが牽引した。なお、25年4月期通期業績予想は、売上高3604億7800万円(前期比5.8%増)、営業利益141億7000万円(同8.7%増)、純利益97億600万円(同8.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■スマレジ <4431>  2,647円  +188 円 (+7.7%)  11:30現在
 スマレジ<4431>が急伸。同社は12日の取引終了後、25年4月期第1四半期(5~7月)の単体決算を発表した。売上高は前年同期比38.8%増の25億3100万円、経常利益は同46.2%増の6億円となった。通期計画に対する経常利益の進捗率は約30%と好発進となっており、買い安心感が広がったようだ。同社は小売店向けクラウド型POSレジを販売する。テレビコマーシャルをはじめとした広告宣伝策が奏功。積極的なクロスセル施策の実施により、顧客単価も上昇した。リグア<7090>から取得した接骨院向け顧客情報管理・レセプト計算ソフトウェア事業なども業績に寄与した。

■JMホールディングス <3539>  3,265円  +210 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 JMホールディングス<3539>がマドを開けて急伸。2020年9月以来、およそ4年ぶりの高値圏で推移している。12日の取引終了後、24年7月期の連結決算を発表。あわせて25年7月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比4.4%増の1800億円、最終利益は同13.4%増の62億円を計画する。最終利益は前期に続き過去最高益を更新する見込みで、中期経営計画で示した水準を上回る。更に、前期の期末配当をこれまでの計画から2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比2円増配の44円に設定した。加えて、立会外での自社株買いの実施と消却についても公表しており、これらをポジティブ視した買いが集まったようだ。スーパーマーケット事業の既存店売上高は同0.4%増を前提とし、今期中に出店予定のスーパーマーケットで11店舗、外食1店舗の売り上げ寄与を見込む。24年7月期の売上高は前の期比11.3%増の1723億3100万円、最終利益は同23.7%増の54億6500万円だった。同社は東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を通じて12日終値の3055円で総数140万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.25%)、総額42億7700万円を上限に自社株買いを実施するとも発表。13日に120万株を総額36億6600万円で買い付けたと公表した。10月15日に自社株120万株を消却する予定。

■サンケン電気 <6707>  6,256円  +315 円 (+5.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 サンケン電気<6707>が続急伸している。旧村上ファンド系とされるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントによるサンケンの保有比率が上昇したことが12日の取引終了後に明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、エフィッシモの保有比率は25.36%から26.98%に上昇した。報告義務発生日は9月5日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

■ワークマン <7564>  4,475円  +220 円 (+5.2%)  11:30現在
 ワークマン<7564>が全般軟調地合いに逆行し続伸。4400円台に乗せ、目先上値抵抗ラインとなっていた5日移動平均線を上抜くと同時に25日移動平均線とのマイナスカイ離を急速に縮小している。作業服販売チェーンの最大手で、低価格路線を強みに顧客ニーズを開拓、特に近年は女性向け衣料品に注力しニーズをとらえるほか、アスレジャー市場の拡大も追い風となっている。ここ外国為替市場では日米金利差を背景にドル安・円高が進んでおり、同社は海外からの商品仕入れに際しコスト低減が期待できる円高メリット株との位置づけで買いを誘導している。

■ispace <9348>  742円  +27 円 (+3.8%)  11:30現在
 ispace<9348>が反発している。同社は12日の取引終了後、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション2の打ち上げを今年12月にも予定していると発表した。打ち上げ時期はこれまで今年冬ごろとしていた。順調に準備が進んでいると受け止めた投資家の買いが株価を支援したようだ。ミッション2では自社開発のTENACIOUS(テネシアス)ローバー(月面探査車)を用いて、資源探査の初期的な取り組みを実施するとしている。

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,700円  +115 円 (+3.2%)  11:30現在
 日鉄ソリューションズ<2327>が3日ぶりに反発した。12日の取引終了後、アクティビスト(物言う株主)として知られるシンガポールの投資ファンドの3Dインベストメント・パートナーズが、NSSOLの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有比率は5.00%から6.08%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は9月5日。

■JEH <5889>  3,160円  -550 円 (-14.8%)  11:30現在
 Japan Eyewear Holdings<5889>は急反落。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算は、売上高83億円(前年同期比29.6%増)、営業利益27億5400万円(同53.5%増)、純利益16億7700万円(同89.2%増)と大幅な増収増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。国内個人消費の回復やインバウンド需要の拡大、ブランド力などを背景に店舗販売が引き続き堅調に推移したことに加えて、「金子眼鏡」「フォーナインズ」両ブランドで販売価格の改定を行ったことが業績を牽引した。また、両ブランドで国内6店舗の新規出店を行ったことやメタルフレーム、プラスチックフレームの眼鏡枠製造事業を展開するタイホウを子会社化したことも寄与した。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高149億6000万円(前期比10.6%増)、営業利益43億円(同16.2%増)、純利益26億8000万円(同20.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■タイミー <215A>  1,699円  -280 円 (-14.2%)  11:30現在
 タイミー<215A>はウリ気配スタートで下値を試す展開、前日は5日ぶりに切り返したもののきょうは改めて売り直される格好となっている。今年7月下旬に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄でスキマバイトサービス「タイミー」を運営、数時間単位の求人に手軽に応募できるという時流に乗るビジネスモデルで話題を集めた。足もとの業績も堅調に推移しており、同社が12日取引終了後に発表した23年11月~24年7月期の決算(単独)は営業利益が27億9300万円と好調だった。登録者数の大幅な伸びが収益押し上げ要因となっており、コアワーカー比率が高まったことによる利益採算の向上も貢献している。なお、通期予想に対する進捗率は68%にとどまった。株価面では進捗率などからネガティブに評価する動きが優勢で、目先筋の売りに反映された。

■GAテクノ <3491>  1,020円  -164 円 (-13.9%)  11:30現在
 12日に決算を発表。「5-7月期(3Q)最終は60%減益」が嫌気された。
 GA technologies <3491> [東証G] が9月12日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年10月期第3四半期累計(23年11月-24年7月)の連結最終利益は前年同期比67.0%増の10.2億円に拡大したが、通期計画の16.9億円に対する進捗率は60.5%となり、前年同期の60.6%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒GAテクノの詳しい業績推移表を見る

■ビジョナル <4194>  8,240円  -920 円 (-10.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ビジョナル<4194>が急落している。同社は12日の取引終了後、24年7月期の連結決算発表にあわせ、25年7月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比15.5%増の764億円、最終利益は同3.7%増の134億7000万円を見込む。最終利益は前期に続き過去最高益を計画する。半面、増益率は前期から鈍化する予想を示している。利益水準としては物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。転職支援サイト「ビズリーチ」の売上高は堅調に推移する半面、企業向けの人材管理支援システム「HRMOS(ハーモス)」においてはプロモーションの推進により、前期に続き営業損失を見込む。24年7月期の売上高は前の期比17.5%増の661億4600万円、最終利益は同30.8%増の129億9000万円だった。

■ラクスル <4384>  1,119円  -84 円 (-7.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 ラクスル<4384>が反落。寄り付き直後は高い場面もあったが、その後は大口の売りが出て下値を探る展開を強いられている。印刷物をネットで注文できる印刷通販サイトを運営するが、足もとの業績は好調で中小企業向け印刷需要を取り込み、収益を大きく伸ばしている。12日取引終了後に発表した24年7月期の決算は営業利益が前の期比43%増の25億2300万円と急拡大し過去最高利益を大幅に更新。更に続く25年7月期の同利益についても32~37億円(前期比27~47%増)と大幅な伸びを見込んでいる。M&A効果によりトップラインが大きく上乗せされる見通しで、これが利益も押し上げる。ただ、前期に計上した関連会社の持ち分売却などに伴う特別利益が剥落するため、最終利益段階では減益の可能性もあるとしている。なお、同日に住信SBIネット銀行<7163>と提携して金融事業への参入も発表した。需給面に目を向けると、株価3000円近辺は特に累積売買代金の多い水準であり、目先上値の重さを確認した投資資金が利益確定の売りを出し、上値を押さえる格好となった。

■鎌倉新書 <6184>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 鎌倉新書<6184>はストップ高。12日取引終了後に2~7月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比14.4%増の31億9100万円、営業利益は同15.2%増の3億7300万円と好調だった。また、従来未定としていた配当予想を前期比16円増の20円に大幅増配しており、これらを好感した買いが集まっている。葬祭事業が大幅増だったほか、官民協働事業が高い伸びを示し業績を大きく押し上げた。あわせて、中期経営計画(2024~26年度)における株主還元方針を発表。「配当性向100%または1株当たり20円のいずれか低いほう」にするとした。これまでは概ね配当性向20%で安定的に実施していた。

■アルチザネットワークス <6778>  597円  +67 円 (+12.6%)  11:30現在
 アルチザネットワークス<6778>に物色人気集中。基地局メーカー向けを中心に通信計測器の製造販売を手掛けるが、5Gサービスの拡大や機能性向上に向けた研究開発及び設備投資関連の需要を取り込んでいる。同社が12日取引終了後に発表した25年7月期の業績予想は、売上高が前期比10%増の31億1000万円、営業利益は同8.3倍の2億6600万円と急回復を見込んでおり、これを好感する買いを呼びこむ形となった。年間配当は前期と並びの20円を計画、配当利回りに換算して3.8%弱(前日終値換算)と高いことも評価材料となっている。

●ストップ高銘柄
 プロディライト <5580>  1,553円  +300 円 (+23.9%) ストップ高   11:30現在
 雨風太陽 <5616>  1,115円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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