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【市況】こう着ながらも押し目買い意欲は強い/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 3日の日本株市場は、こう着ながらも押し目待ち狙いの買い意欲は強い相場展開になりそうだ。2日の米国市場は、レイバーデーの祝日で休場だった。欧州市場は手掛かり材料に欠けるなかで小動きとなり、まちまちの展開だった。日経225先物はナイトセッションで売りが先行して始まったが、その後はプラス圏での推移だった。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比165円高の38855円。円相場は1ドル146円90銭台で推移している。

 日経225先物はナイトセッションで75日線を上回って終えており、同線が支持線として意識されやすいだろう。海外勢のフローは限られるため、短期的な売買が中心になることから、先物主導で売られる局面においては、その後のショートカバーを狙った押し目買いのスタンスとみておきたいところだ。米国では週末に雇用統計の発表を控えており、市場関係者は雇用統計の結果が、米連邦準備理事会(FRB)による9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅を左右するとみているようだ。

 そのため、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすく、戻りの鈍さが意識される局面においては、売り仕掛けの動きが入りやすいだろう。もっとも、売り方においても積極的にポジションを傾けることはリスクとなるため、早めのカバーに向かわせることが考えられる。昨日の日経平均株価は39000円を回復して始まった後は軟化し、後場の開始直後には38500円を下回った。ただし、引けにかけて買い戻され、75日線を上回って終えていた。

 75日線を下回る場面では押し目買いの動きを想定しておきたい。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向に注視することになろう。参加者が限られるなかでは東エレク<8035>などに売りを仕掛け、先物の売りを誘う動きもありそうだ。また、為替市場では円相場が1ドル=146円90銭台と円安に振れて推移しているため、輸出関連などへの買い戻しが意識されよう。

 そのほか、日経平均株価がこう着ながらも底堅い値動きをみせてくるようであれば、個人主体の資金は流動性のある中小型株での短期的な値幅取り狙いのトレードに向かわせそうだ。グロース250指数は足もとで200日線での攻防をみせているが、同線を上回ってくるようだと、中小型株への物色が強まりやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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