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【市況】株価指数先物【引け後】 エヌビディアでアク抜けなら抵抗線突破を試す可能性も


大阪9月限
日経225先物 38350 -20 (-0.05%)
TOPIX先物 2689.0 -3.5 (-0.12%)

 日経225先物(9月限)は前日比20円安の3万8350円で取引を終了。寄り付きは3万7970円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8140円)を下回り、売りが先行して始まった。エヌビディア<NVDA>が決算発表後の時間外取引で大幅安となり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株に売りが波及した。

 ただし、寄り付き直後に付けた3万7950円を安値に下げ幅を縮めており、前場中盤にかけては3万8300円まで下落幅を縮めた。その後は3万8150円~3万8250円処での保ち合いが続いた。ランチタイムで再び下落幅を縮める動きとなり、後場の取引開始直後に上昇に転じると、3万8400円まで買われる場面もみられた。終盤にかけては持ち高調整に伴うロングの解消が意識されて下落に転じたが、3万8350円と小幅な下げで終えた。

 日経225先物は3万8000円を割り込んで始まったが、ナイトセッションの安値である3万7900円は下回らなった。売り気配で始まったアドバンテスト <6857> [東証P]が上昇に転じるなど、売り一巡後に押し目を拾う動きもみられた。グローベックスのナスダック100先物が朝方こそ300ポイントほど下げていたが、その後は下げ幅を縮めていたこともあり、ショートも仕掛けづらい状況であった。

 エヌビディア決算の相場全体への影響に対する警戒感が強まっていたこともあり、29日の米国市場で波乱の展開が回避されるようだと、指数インパクトの大きい値がさハイテク株にはアク抜けを意識した買いなども入りそうである。日経225先物は3万8000円処での底堅さがみられ、75日移動平均線が位置する3万8630円の突破を試す動きとなることで、ショートカバーを誘い込むことになろう。買い遅れているファンドによるロングの動きが強まる可能性もありそうだ。

 また、週足ベースでは13週線が3万8560円、26週線が3万8690円辺りで推移している。週末要因のほか来週には8月の米雇用統計の発表を控えているため、ロングに傾けてのオーバーウィークのポジションは取りづらい。ただし、抵抗線を捉えてくる局面では、若干ながらリスクを取りに行く動きが入りやすいだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.26倍に上昇した。14.21倍辺りで推移する200日線を下回って始まり、一時14.14倍まで低下し25日線を下回る場面もみられた。だが、その後は前引けにかけて200日線水準まで戻し、後場は同線を上回っての推移をみせた。エヌビディアがアク抜けの動きをみせてくるようだと、NTロングに向かいやすいとみておきたい。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3307枚、ソシエテジェネラル証券が7193枚、サスケハナ・ホンコンが3506枚、JPモルガン証券が1650枚、バークレイズ証券が1117枚、ゴールドマン証券が1038枚、モルガンMUFG証券が999枚、野村証券が983枚、auカブコム証券932枚、SBI証券が924枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9859枚、ソシエテジェネラル証券が1万4299枚、バークレイズ証券が4346枚、ゴールドマン証券が3493枚、モルガンMUFG証券が3367枚、JPモルガン証券が3076枚、サスケハナ・ホンコンが2426枚、ビーオブエー証券が1783枚、シティグループ証券1371枚、野村証券800枚だった。

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