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【市況】<マ-ケット日報> 2024年8月28日

 28日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比83円高の3万8371円だった。前日の米株高を受けて取引序盤はプラス圏に顔を出す場面があったが、一時1ドル=143円台に入った円高が嫌気されてその後はマイナス圏で推移する展開。日本時間29日早朝に米半導体大手エヌビディアの決算発表を控え積極的な売買が見送られている。取引終盤は円高一服を受け徐々に水準を回復。月末接近で年金資金などの国内株式のウエートを高める買いが入ったとの観測がある。

 昨日の米国市場は引き続き9月の利下げが材料となってダウ平均は3日続伸。小幅ながらも連日で史上最高値を更新した。この日発表された8月の消費者信頼感指数が事前予想を上回る強い内容となり景気の底堅さが改めて確認できた。一方、短期間に2000ドル以上も上げているため過熱感も意識されている状況。ダウ平均は一時100ドル下落する場面もあった。それでも利下げと景気の強さを買う動きは変わらず、市場の先高感は維持されている。

 さて、東京市場は目立った材料の見当たらないなか取引の大半は膠着的な相場となった。日経平均が3万8000円台に乗せてからのここ1~2週間は上値、下値ともに狭い範囲で推移し売り買いが拮抗している。米国の利下げがあるため下げればすぐに買われるが、上値に関しては材料が欲しいところで、エヌビディアの決算はちょうど良いタイミングで何かしらの刺激を与えそうな雰囲気だ。(ストック・データバンク 編集部)

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