【通貨】今日の為替市場ポイント:日米金利差の縮小が想定されており、ドルは伸び悩む可能性
米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
23日のドル・円は、東京市場では146円34銭まで買われた後、145円29銭まで反落。欧米市場では146円48銭まで買われた後、一時144円05銭まで反落し、144円39銭で取引終了。本日26日のドル・円は主に144円台で推移か。日米金利差の縮小が想定されており、ドルは伸び悩む可能性がある。
報道によると、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8月23日に行われた講演で、「インフレはFRBの目標である2%に向かいつつあるため、政策を調整する時期が来た」と述べ、9月開催の次回FOMCで利下げに着手する意向を伝えた。一方、日本銀行植田総裁は23日の国会閉会中審査に出席し、金融正常化の政策方針を改めて強調。8月初旬の株価暴落を受け、内田日銀副総裁は早急な利上げについて慎重な姿勢に傾いていた。しかし、植田総裁は「経済・物価見通しの確度が高まれば金融緩和の度合いを調整する基本的な姿勢に変わりはない」との見方を示した。今年後半における追加利上げの可能性は高まっており、主要通貨に対する円買いがただちに縮小する可能性は低いと予想される。
《CS》
提供:フィスコ