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【市況】東京株式(大引け)=153円高と続伸、日米金融政策を意識し上下に振れる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 23日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。日米金融政策が意識されるなか、株価も上下に振れる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比153円26銭高の3万8364円27銭。プライム市場の売買高概算は13億1720万株。売買代金概算は3兆4008億円となった。値上がり銘柄数は949と全体の約58%、値下がり銘柄数は641、変わらずは56銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウは反落しハイテク株も軟調だった。ただ、為替が円安に振れたこともあり、寄り付きの日経平均株価は値を上げてスタートした。今日は日銀の植田和男総裁が衆参両院の閉会中審査に出席するほか、今晩にはジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演を予定していることから神経質な値動きとなり、買い一巡後は売りに押され前場はマイナス圏で取引を終えた。後場に入ると買い直され、日経平均株価は再びプラス圏に浮上した。植田総裁が金融政策に関して「内田真一副総裁との間で違いはない」と発言。今月の相場急落後にハト派姿勢を示した内田副総裁と同スタンスであることを示したことから市場には安心感が広がった。パウエルFRB議長の講演を控え、大引けにかけては様子見姿勢も強まった。

 個別銘柄では、三菱重工業<7011>やIHI<7013>、川崎重工業<7012>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>やリクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>が堅調でトヨタ自動車<7203>がしっかり。キーエンス<6861>や信越化学工業<4063>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も買われた。

 半面、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が安く、アドバンテスト<6857>やKOKUSAI ELECTRIC<6525>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が値を下げた。日立製作所<6501>や三菱商事<8058>、商船三井<9104>が軟調でメルカリ<4385>やフジクラ<5803>、住友林業<1911>が下落した。

出所:MINKABU PRESS

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