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【注目】米中古住宅販売、5カ月ぶりに増加に転じる ただ依然低迷

 この日発表の7月の米中古住宅販売件数は5カ月ぶりに増加に転じた。住宅ローン金利の低下に伴い、住宅市場が安定に向かっていることが示唆されている。全米不動産協会(NAR)によると、販売件数は前月比1.3%増の年率換算で395万件となった。ただ、7月としては2010年以降の最も低い水準となっている。

 発表元のNARは「僅かに上昇したものの、住宅販売は依然として低迷している。しかし、消費者は間違いなく選択肢が増えていると感じており、金利低下で購入しやすくなっている」と述べた。

 FRBが金利引き上げに着手して以来、米住宅市場は大きく低迷している。コストの高騰と供給不足が相まって、市場の停滞を招いた。住宅ローン金利の上昇により、既存の住宅保有者により買い替えが進まず、販売物件数が減少。そのため価格が急騰した。

 住宅購入者希望者は現在、FRBによる利下げ引き下げを期待して待っているが、住宅価格の高騰により、購入しやすくなるには時間がかかりそうだ。

 7月の販売価格の中央値は前年比で4.2%増の42万2600ドルとなった。これは7月では記録的な水準。7月は販売可能な在庫が133万戸とやや増加したものの、依然としてパンデミック前の190万戸超の水準を大幅に下回っている。これは現在の販売ペースで4カ月分の供給量に相当。

*中古住宅販売件数(7月)23:00
結果 395万件
予想 393万件 前回 390万件(389万件から修正)
中間価格 42.26万ドル(42.69万ドル) 
在庫 4.0ヵ月分(4.1ヵ月分)
()は前回値

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