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【通貨】明日の為替相場見通し=日米中銀総裁の発言を前に神経質な展開か

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日銀の植田和男総裁と米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を前に神経質な展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=144円50銭~145円90銭。

 植田総裁は23日に開かれる衆参両院での閉会中審査に出席する見通しだ。これは7月会合で決めた利上げと記者会見でタカ派的なシグナルを発したことを受け、株価や為替が乱高下したことに対する意見が求められているもので、その発言内容に市場の関心が集まっている。内田真一副総裁は今月7日の講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べており、これが踏襲されるようなら円が売られやすくなるだろう。また、同日にはパウエル議長がカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム「ジャクソンホール会合」で講演を行う予定で、9月利下げに関する言及があるかどうかが注目される。

 日本時間今晩には8月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値、前週分の米新規失業保険申請件数、7月の米中古住宅販売件数などが発表される予定で、米景気減速懸念が再燃するようであればドル売りが優勢となりそうだ。なお、あす朝には総務省が7月の全国消費者物価指数(CPI)を公表する。

出所:MINKABU PRESS

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