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【市況】15日の株式相場見通し=やや売り優勢か、欧米株高も目先利益確定の動き

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は売り買い交錯のなか日経平均は前日終値近辺での値動きが予想されるが、やや利益確定売りに押される展開が予想される。前日の欧州株市場では主要国の株価をはじめ総じて上昇した。この日発表された7月の英消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、英利下げ観測が高まるなか投資家心理が改善している。また、米国株市場ではNYダウが続伸しフシ目の4万ドル大台を回復したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数もわずかながら5日続伸し、上値は重かったものの頑強な値動きを示した。注目された7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%の上昇となり、これは事前コンセンサスを下回り21年3月以来約3年5カ月ぶりの低い水準となっている。なお、エネルギーと食品を除くコア指数の方は市場予想と合致し、FRBによる利下げ期待を後押しした。東京市場でも欧米株高はポジティブ材料となるが、日経平均は前日まで3日続伸しこの間に1600円あまり水準を切り上げており、目先的には上昇一服局面となりやすい。加えて、前日に岸田首相が9月の総裁選に不出馬を表明したことを受け、次期首相候補を巡る思惑から足もとで様子見ムードも広がる可能性がある。ただ、全般軟調展開となっても下値では押し目買いが入り、下げ幅は限定的となりそうだ。
   
 14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比242ドル75セント高の4万8ドル39セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同4.993ポイント高の1万7192.601だった。

 日程面では、きょうは4~6月期国内総生産(GDP)のほか、6月の鉱工業生産確報値など。海外では7月の中国70都市新築住宅価格、7月の中国工業生産高、7月の中国小売売上高、7月の中国固定資産投資、7月の中国不動産開発投資、フィリピン中銀、ノルウェー中銀が政策金利を発表、週間の米新規失業保険申請件数、7月の米小売売上高、7月の米輸出入物価指数、7月の米鉱工業生産・設備稼働率、8月のNY連銀製造業景況指数、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、8月の米NAHB住宅市場指数、6月の米企業在庫など。なお、韓国、インド市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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