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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ポート、サッポロHD、アストロHD

ポート <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポート <7047>  2,192円  +400 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ポート<7047>はカイ気配。同社は13日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.0倍の9億4500万円となり、通期計画の29億円に対する進捗率は32.6%となった。売上収益は同44.2%増の47億5800万円で着地。人材・エネルギー領域の大幅な事業成長に加え、「ネットビジョンアカデミー」の事業譲渡による譲渡益が発生したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、株主優待を実施することもあわせて公表。24年9月末及び25年3月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対し、それぞれQUOカード5000円分(年2回で計1万円)を贈呈するとしている。

■サッポロHD <2501>  7,157円  +933 円 (+15.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 サッポロホールディングス<2501>が急騰している。13日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比3.8%増の2476億5800万円、最終損益は60億8000万円の黒字(前年同期は51億400万円の赤字)となった。最終損益の黒字額は、通期計画に対して進捗率が約61%となった。あわせて同社はグループ価値向上に向けた中長期経営方針に関する検討状況について報告。不動産事業に関しては9月中旬をメドに、外部からの提案募集を開始する予定だと明らかにした。不動産物件の売却を通じて企業価値が一段と高まるとの見方も重なり、発表内容を評価した買いが集まっている。1~6月期は国内では黒ラベルブランドを中心にビールの販売が伸長した。前期に計上した減損損失の反動や資産売却などの効果もあって、黒字転換につなげた。

■アストロHD <186A>  789円  +100 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 アストロスケールホールディングス<186A>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の789円に買われた。13日の取引終了後、アストロHDの英国子会社が欧州エアバスの子会社であるAirbus Defence and Spaceとの間で、協業の可能性に関する覚書を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。地球の軌道上のデブリの除去に向け、アストロHDの今後のミッションでエアバスのロボットアーム「ビスパ」を取り入れる可能性を模索するなど、画期的な方法について検討を進める。軌道上の衛星に対するメンテナンスや修理、改修に向けた技術やソリューションの開発なども協業分野とする。

■タウンズ <197A>  470円  +41 円 (+9.6%)  11:30現在
 タウンズ<197A>が急反発している。13日の取引終了後に発表した25年6月期の単独業績予想で、売上高192億7300万円(前期比4.5%増)、営業利益83億800万円(同3.5%増)、純利益60億1900万円(同4.2%増)を見込み、年間配当予想を前期比25銭増の28円としたことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の抗原検査の数量ベースの市場規模は前期と同等程度と見込んでおり、新型コロナウイルスの検査キット及び新型コロナウイルスとインフルエンザを同時検査できるコンボキットの売上高への貢献を見込むほか、コロナ禍以前の主力製品であったインフルエンザやアデノウイルスなどの各検査キット群が業績に寄与する見通し。なお、24年6月期決算は、売上高184億3400万円(前の期比17.6%増)、営業利益80億3000万円(同61.7%増)、純利益57億7400万円(同90.3%増)だった。

■ラクス <3923>  2,066.5円  +155 円 (+8.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 ラクス<3923>が6連騰。寄り付きは安く始まっており、現時点で日足大陽線を示現する形となっている。また、2000円近辺に位置する25日移動平均線を一気に上回るなど、異色の急騰パフォーマンスをみせている。クラウドサービスによるメール管理や経費精算を主力に手掛け、IT人材の派遣業務などにも展開する。クラウド事業がインボイス対応特需で業績を押し上げており、収益高成長路線に突入している。13日取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(24年4~6月)決算は、営業利益が前年同期比2.3倍の23億2700万円と大幅な伸びを達成した。これを手掛かり材料に物色人気が増幅されている。

■光通信 <9435>  28,345円  +1,760 円 (+6.6%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は40%増益で着地、今期配当を12円増額修正」が好感された。
 光通信 <9435> [東証P] が8月13日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比40.2%増の458億円に拡大し、通期計画の900億円に対する進捗率は51.0%に達し、5年平均の27.1%も上回った。同時に、今期の上期配当を従来計画の306円→312円に増額し、下期配当も従来計画の306円→312円に増額修正した。年間配当は624円(前期は638円)となる。
  ⇒⇒光通信の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「1.13%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の1.13%にあたる50万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月14日から11月30日まで。

■セイコーグループ <8050>  4,195円  +190 円 (+4.7%)  11:30現在
 セイコーグループ<8050>は4日続伸している。13日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3000億円から3060億円(前期比10.5%増)へ、営業利益を170億円から180億円(同22.1%増)へ、純利益を110億円から115億円(同14.4%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期においてウォッチを中心とするエモーショナルバリューソリューション事業が大幅な増収となったほか、電子デバイス・精密デバイスなどデバイスソリューション事業やシステムソリューション事業も堅調に推移し、第2四半期以降も順調な推移が見込まれることが要因としている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高740億4000万円(前年同期比17.6%増)、営業利益51億400万円(同80.8%増)、純利益34億9200万円(同44.8%増)だった。

■アドベンチャー <6030>  4,155円  -700 円 (-14.4%) ストップ安   11:30現在
 アドベンチャー<6030>がストップ安の4155円に売られている。13日の取引終了後に発表した24年6月期連結決算が、売上高223億9100万円(前の期比11.8%増)、営業利益15億4700万円(同46.6%減)、純利益7億5000万円(同58.9%減)と大幅減益となり、純利益が従来予想の8億1000万円~11億円の下限値を下回って着地したことが嫌気されている。旅行需要の回復により海外航空券、レンタカー、バスなどのサービスが好調に推移し売上高は増加したものの、広告宣伝費の増加に加えて、一過性の費用として買収した子会社のM&A関連費用や減損処理などが利益を押し下げたという。なお、25年6月期業績予想は、売上高234億円~260億円(前期比4.5%~16.1%増)、営業利益21億円~30億円(同35.7%~93.9%増)、純利益13億円~18億円(同73.2%増~2.4倍)と回復を見込む。

■クオリプス <4894>  6,290円  -600 円 (-8.7%)  11:30現在
 13日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。
 クオリプス <4894> [東証G] が8月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1.9億円の赤字(前年同期非連結は1.6億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒クオリプスの詳しい業績推移表を見る

■メルカリ <4385>  2,000.5円  -174.5 円 (-8.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 メルカリ<4385>は急反落、前日まで5連騰と順調な戻り足をみせていたが、きょうは一転して利食い急ぎの動きが顕在化した。同社が13日取引終了後に発表した24年6月期決算は最終利益が前の期比3%増の134億6100万円と過去最高を更新した。国内フリマが玩具取引を中心に好調で収益に貢献している。ただ、先行投資する米国は足もと苦戦が続いており、先行き不安視する向きもあるようだ。なお、トップラインの伸びは拡大基調が続いており、25年6月期業績予想は売上高が2000億~2100億円(前期実績は1874億700万円)を計画するほか、コア営業利益については前期比17~33%増の220億~250億円を見込んでいる。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,690円  -255 円 (-6.5%)  11:30現在
 コメ兵ホールディングス<2780>が大幅反落している。13日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1400億円から1445億円(前期比21.0%増)へ、営業利益を80億円から84億7000万円(同13.6%増)へ、純利益を52億円から55億6000万円(同10.6%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各50円の年100円から中間・期末各52円の年104円に引き上げたが、上方修正は想定内との見方が強く、材料出尽くし感から売られているようだ。国内でインバウンドを含む小売りが好調に推移したほか、新規出店やエリア拡大などのグローバル展開の加速、個人買い取りが好調に推移したことによる法人販売の増加などで第1四半期業績が計画を上回ったことが要因。また、積極的な新規出店やメリハリを付けた買い取り価格の設定などに取り組んだ結果、量・質ともに個人買い取りが好調に推移していることに加えて、法人仕入れを積極的に行ったことで在庫を潤沢に確保できており、これらが第2四半期以降の売り上げに貢献する見通しであることも寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高334億9900万円(前年同期比33.5%増)、営業利益21億3700万円(同23.9%増)、純利益14億1200万円(同19.3%増)だった。

■Lドリンク <2585>  6,350円  -420 円 (-6.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位
 13日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は8%減益で着地、株式分割に伴い配当予想を修正」が嫌気された。
 ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P] が8月13日大引け後(17:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比8.4%減の12.4億円に減り、通期計画の56.5億円に対する進捗率は22.1%にとどまり、さらに前年同期の29.6%も下回った。同時に、9月30日割当の1→4の株式分割に伴い、年間配当を従来計画の45円→11.25円(株式分割前換算では45円)に修正したが、実質配当は変わらない。
  ⇒⇒Lドリンクの詳しい業績推移表を見る

■建設技術研究所 <9621>  4,390円  -250 円 (-5.4%)  11:30現在
 建設技術研究所<9621>は反落している。13日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を890億円から970億円(前期比4.2%増)へ、営業利益を84億円から96億円(同4.1%減)へ、純利益を61億円から69億円(同8.4%減)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。国内建設コンサルティング事業で、国土強靱化の推進などを背景に好調な受注環境が続いていることに加えて、業務単価の上昇や業務生産の効率化で業績が順調に推移していることが要因。また、海外建設コンサルティング事業でも業務が順調に進捗し、為替が想定よりも円安で推移していることも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高507億4600万円(前年同期比6.6%増)、営業利益67億8900万円(同5.3%減)、純利益48億8300万円(同7.7%減)だった。

■サイボウズ <4776>  1,566円  -49 円 (-3.0%)  11:30現在
 サイボウズ<4776>は冴えない。同社株を巡り、著名投資家の井村俊哉氏が保有株を売却していたことが13日の取引終了後に明らかになった。昨年、井村氏が大株主に浮上したことが判明した後にサイボウズの株価は大きく水準を切り上げた経緯があることから、売りを促す要因となったようだ。同日、関東財務局に提出されたサイボウズの半期報告書によると、大株主の状況の項目において井村氏の氏名の記載がなく、第10位の株主であるSBI証券(保有株数69万7679株)を下回る保有株数となったことが示された。3月29日提出分の前期の有価証券報告書では、昨年12月31日時点で井村氏は125万7000株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.63%)を保有し、大株主の状況の項目に名を連ねていた。あわせてサイボウズは24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比14.6%増の140億8700万円、最終利益は同9.1%増の16億8500万円だった。

■アンビDX <3300>  1,362円  +300 円 (+28.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アンビション DX ホールディングス<3300>がストップ高の1362円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後に発表した25年6月期連結業績予想で、売上高532億9400万円(前期比26.7%増)、営業利益35億2600万円(同29.4%増)、純利益22億7900万円(同39.1%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当予想を前期比68円増の105円としたことが好感されている。ストック型ビジネスである主力の賃貸DXプロパティマネジメント事業で管理戸数の積み上がりによる拡大が見込まれるほか、事業間における相乗効果に期待。また、フロー型ビジネスである売買DXインベスト事業で買い取り再販の大幅な伸長が見込まれ、業績押し上げに貢献する。なお、24年6月期決算は、売上高420億6500万円(前の期比16.1%増)、営業利益27億2600万円(同70.0%増)、純利益16億3800万円(同70.4%増)だった。同時に、26年6月期を最終年度とする中期経営計画について、数値目標を営業利益で30億円から42億5000万円へ上方修正しており、これも好材料視されている。DX推進により賃貸DXプロパティマネジメント事業の業務効率化を行い、売上高と生産性の向上を実現したほか、売買DX買い取り再販事業の大型案件の獲得に向けたリソース投下が売上高と収益に貢献するなどした結果、業績が当初の計画を大きく上回っていることが要因としている。

■マリオン <3494>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在
 マリオン<3494>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の412円に買われた。13日の取引終了後、24年9月期第3四半期累計(23年10月~24年6月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを8000万円増額して3億4000万円(前期比2.4倍)とした。過去最高益予想を上積みする形で利益予想を引き上げており、好感されたようだ。一部の販売用不動産の営業活動で進捗の遅れが発生したことに伴い、通期の売上高予想は1億3000万円減額して28億7000万円(同2.2%増)に引き下げた。半面、一般管理費などが計画を下回る見込みとなり、影響を業績予想に反映させた。第3四半期累計の売上高は前年同期比39.9%減の14億6200万円、最終利益は同15.9%減の1億2200万円となった。同時にマリオンは、ブロックチェーン技術を用いた有価証券などの権利を交換する基盤の開発・提供を手掛けるBOOSTRY(東京都千代田区)との間で、業務提携基本契約を締結すると発表。不動産特定共同事業法に準拠した新商品のスキーム組成や、新商品の発行のためのITインフラの構築などで提携していくという。

■東京機械製作所 <6335>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在
 東京機械製作所<6335>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の432円に買われた。13日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、営業損益が1億3500万円の黒字(前年同期は400万円の赤字)となった。中間期の営業赤字計画を示していた同社だが、第1四半期での営業黒字の確保を手掛かり視した買いが入ったようだ。売上高は前年同期比12.1%減の18億8400万円だった。複数の新聞社から受注した輪転機と、パナソニック ホールディングス<6752>傘下のパナソニックエナジーから受注した無人搬送車などを生産中で、収益認識基準に従い売上高を一部計上した。

●ストップ高銘柄
 石井鐵工所 <6362>  6,960円  +2,805 円 (+67.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Rebase <5138>  954円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 ピクセルカンパニーズ <2743>  99円  -50 円 (-33.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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