【経済】メキシコペソ円今週の予想(8月5日) サンワード貿易の陳氏(山崎みほ)
皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター山崎みほの気になるレポートです。今回は、メキシコペソ円についてのレポートを紹介します。
陳さんはまず、『メキシコペソ円は、世界的な株安がもたらすリスクオフモードが強い中、今週8日のメキシコ中銀会合で利下げの可能性もあることから、上値の重い展開が続きそうだ』と述べています。
続いて、『先週発表されたメキシコの第2四半期国内総生産(GDP)速報値は、前期比0.2%増と第1四半期の0.3%増から伸びが鈍化し、エコノミスト予想の0.4%増を下回った。プラス成長は11期連続。ただ高金利や物価高、最近のメキシコペソ安による競争力低下などを背景に、成長ペースは減速が続いていることが明らかになった』と伝え、『こうした中で市場では、メキシコ中央銀行が8月8日の会合で利下げを再開するとの観測が強まりつつある。7月前半のコア物価上昇率の下振れ、9月に米連邦準備理事会(FRB)の利下げが見込まれる点が、メキシコ中銀に利下げ再開を促すことになりそうだ。メキシコ中銀は3月に25ベーシスポイント(bp)の利下げを決めた後、5月と6月の会合では根強いインフレを理由に政策金利を11%に据え置いた』と解説しています。
また、『先週末発表された7月米雇用統計は、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比11万4000人増と、伸びは6月(17万9000人増)から大幅に縮小し、市場予想(17万5000人増)を下回った。また、失業率は4.3%で、前月から0.2ポイント悪化。5月と6月の非農業部門の就業者数は、合計で2万9000人下方修正された。米労働市場の軟化が示唆されたが、米国へ多数の労働移民がいるメキシコにとっては、今後の本国送金の減少を意味する』と言及しています。
陳さんは、『世界的に株安が強まる中、リスクオフモードが強まり、新興国市場への投資は縮小せざるを得ず、ペソには売り圧力が強まろう』と見解を述べています。
また、『11月米大統領選では、トランプ氏再選の可能性が意識され、メキシコペソの圧迫要因となっている。米共和党は15日、トランプ氏を同党の大統領候補に正式指名した。トランプ氏の保護主義的な通商政策や不法移民対策は新興国市場にとってマイナスとみられている。特にメキシコは国境や移民問題があるため、売り圧力が強まった』と伝え、『シェインバウム氏は10月1日に新大統領に就任し、メキシコの新政権が発足する。そのおよそ1か月後にアメリカでも新大統領が決定される。それまでは「もしトラ」がペソの重石になろう。また、トランプ氏が返り咲きとなれば、国境や移民問題を巡って米墨間の緊張が一段と高まる可能性がある』と考察しています。
メキシコペソ円の今週のレンジについては、『7.00円~7.80円』と予想しています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月6日付「メキシコペソ円今週の予想(8月5日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコリサーチレポーター 山崎みほ
《CS》
提供:フィスコ