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【市況】株価指数先物【引け後】 値がさ株並みのボラティリティ


大阪9月限
日経225先物 34240 +2860 (+9.11%)
TOPIX先物 2407.5 +208.0 (+9.45%)

 日経225先物(9月限)は、前日比2860円高の3万4240円で取引を終了。寄り付きは3万3900円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万3190円)を大きく上回って始まった。直後にサーキットブレーカーが発動し、波乱の展開が警戒されたが、再開後の3万3170円を安値にロングが強まり、前場中盤にかけて3万4910円まで上げ幅を広げた。

 買い一巡後は寄り付き水準まで軟化する場面もあったが、前場終盤に再びリバウンドが強まり、3万4400円~3万4500円辺りでのレンジ推移となった。ランチタイムでこのレンジを上放れると、後場の取引開始直後には3万4830円まで買われた。中盤に3万3400円まで軟化するなど依然として荒い値動きながら、終盤にかけて3万4500円を回復する場面もみられ、押し目狙いのロングが優勢だった。

 寄り付き早々のサーキットブレーカー発動後の3万3170円を安値に強いリバウンドとなり、週足チャートでは長い下ヒゲを残す形状である。リセッション(景気後退)懸念が強まる米国の底入れ次第だが、ひとまず東京市場の上昇で世界的な株価下落を止める形にはなった。この流れを欧州市場が引き継ぐことができれば、米国市場でも落ち着きをみせてくる展開が期待されそうだ。

 日経225先物はボリンジャーバンドの-3σ割れからのリバウンドにより、-2σを捉えてきた。バンドが拡大傾向にあるなか、ナイトセッションでは3万3570円辺りまで下がってきている。-2σ水準での攻防が続くようだと、-3σとのレンジ推移が意識されやすいため、投資家心理を神経質にさせよう。一方で、-2σを上回ってくると、-1σの3万6280円水準のほか、200日移動平均線が位置する3万6700円辺りがターゲットになりそうだ。

 積極的にはポジションを傾けにくい需給状況だが、スキャルピング中心とはいえ、短時間で簡単に1000円幅が出てしまうなど、値がさ株並みのボラティリティであり、トレードチャンスではある。一方向に需給が傾きやすく、仕掛け的なトレードというよりは、短期のトレンドに追随する形での値幅取り狙いになりそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.22倍に低下した。前日には一時14.69倍まで上昇したが、本日は一時13.65倍まで低下し、昨年10月下旬以来の水準まで下げる場面もみられた。その後は14.00倍~14.20倍水準での推移となった。このレンジを短期的に大きく放れる局面では、その後のレンジ内への収束を想定したNTスプレッドの動きも入ってきそうである。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万6662枚、ソシエテジェネラル証券が4万0097枚、バークレイズ証券が1万1381枚、JPモルガン証券が1万0786枚、野村証券が1万0511枚、モルガンMUFG証券が8997枚、SBI証券が6987枚、ゴールドマン証券が6900枚、ビーオブエー証券が4692枚、日産証券が3738枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が8万6835枚、ソシエテジェネラル証券が7万9089枚、JPモルガン証券が1万8245枚、バークレイズ証券が1万5318枚、ゴールドマン証券が1万2862枚、モルガンMUFG証券が1万0822枚、ビーオブエー証券が1万0544枚、BNPパリバ証券が6186枚、みずほ証券が5804枚、野村証券が4884枚だった。

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