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【材料】モデルナが決算受け大幅安 通期の売上高見通しを下方修正=米国株個別

(NY時間11:56)(日本時間00:56)
モデルナ<MRNA> 96.23(-22.99 -19.28%)

 ワクチンのモデルナ<MRNA>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、コロナワクチンの売上が予想以上だったことから、全体の売上高も予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを下方修正したことが嫌気されている。

 同社はパンデミック後の将来に疑問が投げかけられている。欧州ではコロナワクチンの市場からほとんど締め出されており、同市場での売上は期待できない。米国では競争圧力の高まりに直面し、新型RSVワクチンの発売は期待外れに終わっている。これらにより、同社は通期の売上高見通しを下方修正した。

 同社は、メッセンジャーRNA技術の新しい用途を開発するために数十億ドルを費やす中、コロナワクチンの衰退を何とかしようとしている。RSVワクチンをポートフォリオに加えたが、インフルエンザの予防接種や待望のがんワクチンなど、売上を押し上げる可能性のある追加製品への期待は不明。コスト削減にもかかわらず、2四半期連続の赤字を計上しており、2026年までは収支均衡は見込めないとしている。

 アナリストは「純損失を計上していることを考えると、今回の見通しの下方修正は懸念を高めるもので、収益性とキャッシュの目標達成に疑念を抱かせるものだ」と述べていた。

(4-6月・第2四半期)
・1株損益:-3.33ドル(予想:-3.33ドル)
・売上高:2.41億ドル 30%減(予想:1.31億ドル)
・コロナワクチン:1.84億ドル(予想:1.06億ドル)
・販管費:2.68億ドル(予想:3.08億ドル)
・研究開発費:12.2億ドル(予想:11.0億ドル)

(通期見通し)
・売上高:30~35億ドル(従来:40億ドル)(予想:41.4億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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