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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):関電工、東洋水、BEENOS

関電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■関電工 <1942>  2,056円  +164 円 (+8.7%)  本日終値
 関電工<1942>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時ごろ、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比53.0%増の103億5300万円となり、上半期計画の164億円に対する進捗率は63.1%に達した。売上高は同8.5%増の1288億6400万円で着地。配電線工事や屋内線・環境設備工事が大きく伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■東洋水産 <2875>  10,245円  +730 円 (+7.7%)  本日終値
 東洋水産<2875>が後場急伸している。同社はきょう午後0時30分ごろ、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比53.7%増の202億6700万円となり、上半期計画の345億円に対する進捗率は58.7%となった。売上高は同14.0%増の1266億9700万円で着地。国内外の即席事業が伸びたほか、水産食品事業もコンビニエンスストア向けのおにぎり用商材が好調だった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■BEENOS <3328>  2,545円  +179 円 (+7.6%)  本日終値
 BEENOS<3328>が全般軟調地合いのなか、継続的な買いを集め4連騰と気を吐いている。越境EC事業を収益の主柱に、ベンチャーへの投資事業にも傾注している。株価は中期波動の分水嶺である75日移動平均線をサポートラインに2点底を形成、目先は上値指向を鮮明としている。アクティビストとして注目度の高い英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズが提出した30日付の変更報告書で、BEENOS株式の保有比率が8.83%から9.98%に高まったことが判明した。なお、保有目的は「純投資及び重要提案行為などを行うこと」としている。これを受けて、BEENOSの株式価値向上に向けた思惑が短期資金の攻勢を誘っている。

■マキタ <6586>  4,938円  +315 円 (+6.8%)  本日終値
 マキタ<6586>が大幅高で4日続伸した。30日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上収益が前年同期比5.1%増の1939億3200万円、最終利益は同43.1%増の160億1000万円となった。第1四半期の最終利益の通期計画に対する進捗率は約31%となった。好スタートを評価した買いが入ったようだ。欧州では建築・建設市場が金利高の影響で低迷したものの、在庫調整を経て受注が回復に向かった。現地通貨に対する円安の進行も寄与し、欧州の売上収益は10.2%増の983億7900万円となった。中南米やオセアニアの売上収益も大きく伸びた。為替面のプラス効果とともに、輸送コストの低減などもあって原価率が改善した。

■キッセイ薬品工業 <4547>  3,495円  +205 円 (+6.2%)  本日終値
 キッセイ薬品工業<4547>が急反発している。同社は30日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比32.2%増の21億5800万円となり、上半期計画の15億円を超過した。売上高は同9.6%増の211億6400万円で着地。過活動膀胱治療薬「ベオーバ錠」、潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬「タブネオスカプセル」、慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬「タバリス錠」、透析患者におけるそう痒症治療薬「コルスバ静注透析用シリンジ」などの売り上げが伸長した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■Gセキュリ <4417>  5,490円  +300 円 (+5.8%)  本日終値
 30日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は32%増益で着地」が好感された。
 グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G] が7月30日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期非連結比32.4%増の2.4億円に拡大したが、通期計画の15.8億円に対する進捗率は15.7%となり、前年同期の17.0%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒Gセキュリの詳しい業績推移表を見る

■日本酸素HD <4091>  4,970円  +262 円 (+5.6%)  本日終値
 30日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は18%増益で着地」が好感された。
 日本酸素ホールディングス <4091> [東証P] が7月30日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比18.4%増の290億円に伸び、通期計画の1050億円に対する進捗率は27.7%に達し、5年平均の21.7%も上回った。
  ⇒⇒日本酸素HDの詳しい業績推移表を見る

■パルHD <2726>  2,030円  +105 円 (+5.5%)  本日終値
 30日に発表した「5月既存店売上高は1.5%増」が買い材料。
 5月既存店売上高は1.5%増。

■商船三井 <9104>  4,812円  +239 円 (+5.2%)  本日終値
 商船三井<9104>が後場に上げ幅を拡大した。31日正午に25年3月期の連結業績・配当予想の上方修正を発表し、好感されたようだ。同社は今期の売上高予想を150億円増額して1兆8150億円(前期比11.5%増)、最終利益予想を1200億円増額して3350億円(同28.0%増)に見直した。最終利益は減益予想から一転して増益を計画する。海運大手3社が出資するオーシャン・ネットワーク・エクスプレスにおいて、コンテナ船の需給ひっ迫により運賃市況が想定を上回る水準で推移している影響などを反映した。年間配当予想については100円増額して280円(前期比60円増配)に修正した。

■三菱UFJ <8306>  1,750円  +69.5 円 (+4.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など銀行株が後場も堅調に推移している。日銀は31日まで開いた金融政策決定会合で、これまで0~0.1%としていた政策金利について、0.25%に引き上げることを決めた。加えて、月間の長期国債の買い入れ予定額を原則として毎四半期4000億円程度ずつ減額し、2026年1~3月に3兆円程度とする計画も決定した。30日夜以降、日銀が追加利上げを検討していると国内メディアが報じたこともあって、朝方から銀行株に対しては金利上昇による利ザヤ改善の思惑をもとにした買いが入っていたが、日銀会合での決定内容の発表後に三菱UFJの株価は上げ幅を拡大する場面があった。みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクのほか、七十七銀行<8341>、八十二銀行<8359>など地銀株、ゆうちょ銀行<7182>もそろって上伸しており、東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップとなっている。

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