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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):愛三工、元気寿司、富士紡HD

愛三工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■愛三工業 <7283>  1,544円  +233 円 (+17.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 愛三工業<7283>は急騰。トヨタ系自動車部品会社で燃料ポンプや燃料噴射システムを主力商品として展開するほか、電動車制御システムなど電気自動車(EV)シフトに対応した分野への取り組みにも余念がない。30日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の160億円から190億円(前期比23%増)に大幅増額した。国内やアジア地域での販売数量増加が収益押し上げに寄与している。また、好業績を背景に株主還元も強化しており、今期年間配当は従来計画の56円に7円上乗せした63円に増額しており、これに伴い配当利回りは前日終値換算で4.8%まで高まった。これらを好感する形で上値を見込んだ投資資金を呼び込んだ。

■理想科学工業 <6413>  3,395円  +481 円 (+16.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 理想科学工業<6413>が大幅反発した。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の営業利益予想は7億円増額し56億円(前期比6.5%増)に引き上げた。営業利益は減益予想から一転、増益を計画する。同時に理想科学は、取得総数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.61%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いの実施も発表し、好感されたようだ。売上高予想は3億円増額して786億円(同5.4%増)、最終利益予想は6億円増額して43億円(同11.0%減)に見直した。想定為替レートを円安方向に見直したほか、4~6月期の業績や今後の事業環境を予想に反映した。4~6月期の売上高は前年同期比15.8%増の194億4400万円、最終利益は同66.1%増の17億4000万円だった。印刷機器事業では本体製品の価格改定に伴う前倒し需要があったほか、円安も寄与した。

■元気寿司 <9828>  3,900円  +550 円 (+16.4%)  本日終値
 元気寿司<9828>が急騰。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比8.6%増の163億1800万円、経常利益は同75.8%増の18億5700万円となった。大幅増益となったほか、経常利益の通期計画に対する進捗率は36%と第1四半期としては高水準で、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。国内ではテレビ番組で同社が数多く紹介され、来店客数の増加につながった。国内事業の売上高とセグメント利益は第1四半期としては過去最高となった。グローバル事業でも増収増益となった。

■富士紡ホールディングス <3104>  5,190円  +705 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 富士紡ホールディングス<3104>が後場ストップ高。31日午前11時半、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。同時に通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは3億円増額して38億円(前期比79.5%増)に引き上げており、業況を評価した買いが集まったようだ。今期の売上高の見通しは7億円増額して427億円(同18.3%増)に上方修正した。4~6月期の売上高は前年同期比22.0%増の103億8100万円、最終利益は同87.7%増の10億7700万円だった。超精密加工用研磨材では、半導体デバイス用途において生成AIの普及に伴うメモリーや最先端ロジック向け半導体の需要拡大などを背景に、受注が増加した。シリコンウエハー用途は過剰在庫の解消に伴い回復基調となり、ハードディスク用途もデータセンター向け需要が戻りつつあるという。4~6月期の業績と今後の半導体需要などを踏まえ、通期の業績予想を見直した。

■東邦ガス <9533>  4,648円  +602 円 (+14.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 東邦ガス<9533>が大幅高で年初来高値更新。この日昼ごろ、自社株買いの取得枠を拡大すると発表した。取得上限を400万株から1000万株(自己株式を除く発行済み株数の9.5%)へ、100億円から300億円へそれぞれ大幅に引き上げており、これを好感した買いが集まっている。取得期限は9月30日から来年3月31日に延長した。同時に発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比5.9%減の1461億300万円、営業利益が同35.5%減の152億2400万円だった。

■JBCCHD <9889>  4,150円  +495 円 (+13.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 JBCCホールディングス<9889>が後場に入って大幅高。同社はきょう午前11時30分ごろ、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比34.9%増の15億3600万円となり、上半期計画の25億5000万円に対する進捗率は60.2%となった。売上高は同10.7%増の181億1800万円で着地。注力事業(クラウド、セキュリティー)が好業績を牽引したほか、システム分野が伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■モリタホールディングス <6455>  1,938円  +168 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 モリタホールディングス<6455>が急反発。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比27.6%増の186億2200万円、経常利益は同5.8倍の16億7200万円となった。大幅な増収増益で着地したことを評価した買いが株価を押し上げたようだ。受注高は同16.1%増の427億8900万円と大きく伸びた。消防車輌事業では国内での売り上げが計画通りに進捗して黒字に転じた。防災事業では消火器の販売が堅調だったほか、消火設備の大型工事案件も予定通りに進んで大幅増益となった。

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,445円  +295 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 日鉄ソリューションズ<2327>は大幅に3日続伸し、連日で上場来高値を更新。30日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益予想を7億円増額し252億円(前期比4.0%増)に上方修正した。売上収益の見通しは据え置いたものの、業況を評価した買いが集まったようだ。4~6月期の売上収益は前年同期比11.7%増の768億2600万円、最終利益は同33.8%増の53億8100万円だった。ビジネスソリューション領域は金融分野を中心に好調に推移した。コンサルティング&デジタルサービス領域では官公庁向けに加え、ITインフラ・ソリューション関連の売上収益が拡大した。中間期と通期ベースで当初の見通しに比べて利益が上振れする。

■住友理工 <5191>  1,529円  +127 円 (+9.1%)  本日終値
 住友理工<5191>が後場動意づき、一時10%近く上昇した。同社はきょう正午ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の295億円から315億円(前期比7.3%減)に引き上げた。売上高予想も6100億円から6250億円(同1.6%増)に上方修正。円安の進行で海外子会社の売上高が邦貨換算で増加することが主な要因だとしている。

■東京鐵鋼 <5445>  5,090円  +420 円 (+9.0%)  本日終値
 東京鐵鋼<5445>が後場に急伸した。31日午後1時半に25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.6%増の217億4600万円、経常利益は同42.7%増の38億6600万円、最終利益は同60.5%増の28億5900万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約39%に上るなど好発進となっており、業況を好感した買いを集めたようだ。鉄鋼事業において製品価格が上昇し、関連商品などの出荷量が増加した。原材料価格と製品価格とのスプレッドも改善し、利益が拡大した。

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