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【材料】スターバックス、冴えない決算も時間外で上昇=米国株個別

(NY時間17:26)(日本時間06:26)時間外
スターバックス<SBUX> 77.78(+1.84 +2.42%)

 スターバックス<SBUX>が時間外で上昇。引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高の減収が予想よりも膨らんだ。米国や中国が予想以上に冴えなかった。売上高も予想を下回っている。ただ、株価は上昇。1株利益が予想を上回ったことに着目している模様。

 同社は2期四半期連続の減収となった。インフレと貯蓄減少に圧迫された消費者が支出を引き締める中、同社の事業は打撃を受けている。店舗数で最大の市場である米国では半額セールや割引セットで顧客を呼び込もうとしている。また、アクティビスト投資家(物言う株主)からの新たな圧力にも直面しながらも、サービスのスピードアップを図っている。

 ルゲリCFOは「われわれの効率化努力は予想を上回るペースで進んでいる」と述べたうえで、「慎重な消費者環境に対応するために行った投資を部分的に相殺した」とも語った。それでも、北米における平均的な客単価が大きくなったことが、売上の急減を食い止めている。

 一方、中国での既存店売上高は、取引額と平均単価の低迷により予想以上に減少した。1株利益は予想を僅かに上回った。営業利益率は前年より低下したが、これは主にプロモーションの増加や店舗従業員の賃金・福利厚生の改善などによるもの。

(4-6月・第3四半期)
・既存店売上高:-3.0%(予想:-2.7%)
  北米:-2.0%(予想:-1.6%)
  米国:-3.0%(予想:-2.1%)  
  海外:-7.0%(予想:-5.1%)
   中国:-14%(予想:-10.6%)
・1株利益(調整後):0.93ドル(予想:0.92ドル)
・売上高:91.1億ドル(予想:92.0億ドル)
・営業利益率(調整後):16.7%(予想:16.3%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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