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【材料】P&Gが決算受け大幅安 既存事業売上高が想定以上に予想下回る=米国株個別

(NY時間10:56)(日本時間23:56)
P&G<PG> 159.49(-10.45 -6.15%)

 P&G<PG>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。既存事業売上高も予想を下回っている。値上げペースの鈍化が響いた。25年度の通期ガイダンスも公表し、概ね予想範囲内の見通しを示した。

 アナリストは「既存事業売上高の予想からの下方乖離の大きさは正真正銘のサプライズ」だと述べている。更に25年度のガイダンスは、年間を通しての成長加速を示唆しているが、厳しい消費者環境を考えると、投資家からは疑問視されるかもしれないとも評していた。

 今期の決算は、消費者が必需品や食料品の購入も切り詰め始める中で、同社が進めてきた値上げによる成長が先細り傾向にあることを示唆するとの声も聞かれる。

 4-6月の同社製品の価格は前年比1%上昇と、約3年ぶりの低い伸びとなった。競合のキンバリー・クラークが先週発表した四半期決算も、売上高が予想を下回っていた。

(4-6月・第4四半期)
・1株利益:1.40ドル(予想:1.37ドル)
・売上高:205.3億ドル 0.1%減(予想:207.4億ドル)
  ビューティー:37.2億ドル(予想:37.6億ドル)
  グルーミング:16.6億ドル(予想:17.2億ドル)
  ヘルスケア:26.7億ドル(予想:26.7億ドル)
  ファブリック&ホームケア:72.7億ドル(予想:73.6億ドル)
  ベビー・女性・ファミリーケア:50.1億ドル(予想:51.2億ドル)
・既存事業売上高:2%増(予想:3.4%増)
・粗利益率:49.6%(予想:49.4%)
・FCF(調整後):49.7億ドル(予想:41.5億ドル)

(25年度通期見通し)
・1株利益:6.91~7.05ドル(予想:6.96ドル)
・既存事業売上高:3~5%増(予想:3.9%増)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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