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【市況】ダウ先物は小幅安 決算を消化し、明日のFOMCの結果待ち=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:57)(日本時間21:57)
ダウ先物 40741(-30.00 -0.07%)
S&P500 5513.00(+10.00 +0.18%)
ナスダック100先物 19267.75(+58.50 +0.30%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は小幅安の一方、S&P500、ナスダック100はともに上昇している。市場は決算を消化し、明日のFOMCの結果発表を待っている。決算についてはこれまでのところ、S&P500企業の40%以上が発表を終えており、そのうちの79%が予想を上回る純利益を計上している。5年平均の77%に匹敵。

 24年度および25年度の1株利益のコンセンサス予想も伴に維持されており、24年度の1株利益の見通しは典型的な非不況期の修正トレンドを表しているという。このことは、アナリストが予想に比較的満足していることを示唆している。

 FOMCについては、本日から開催され明日の午後に結果が発表されるが、今回は据え置きが確実視されている。市場は、パウエルFRB議長が利下げのタイミングと回数について何らかのヒントを示すか注目している。市場は9月の利下げ開始を100%織り込んでいるが、インフレは鈍化傾向にあり、利下げを裏付けている。

 一部からは、利下げ期待は堅調な経済見通しと好調な決算と相まって、リスク資産を強化し、IT・ハイテク株から他の銘柄へのローテーションに引き続き繋がるとの見方も出ている。

 一方、IT・ハイテク株については、本日引け後にいよいよマイクロソフト<MSFT>が決算を発表するほか、AMD<AMD>も発表予定。その他、スターバックス<SBUX>も注目される。

 ファイザー<PFE>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正した。

 メルク<MRK>が決算を受け時間外で下落。主力薬のキートルーダは引き続き好調だったものの、通期の1株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている模様。

 P&G<PG>が時間外で下落。取引開始前に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、既存事業売上高が予想を下回った。アナリストはネガティブ・サプライズと捉えている模様。25年度の通期ガイダンスは既存事業の伸び加速を示唆しているが、厳しい消費環境を考えると、投資家から疑問視する声も出ている。

 決済サービスのペイパル<PYPL>が時間外で上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、経常収益も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正している。

(NY時間09:07)(日本時間22:07)時間外
メルク<MRK> 122.66(-5.12 -4.01%)
ファイザー<PFE> 31.36(+0.64 +2.08%)
P&G<PG> 159.21(-10.72 -6.31%)
ペイパル<PYPL> 63.50(+4.56 +7.74%)

アップル<AAPL> 219.55(+1.31 +0.60%)
マイクロソフト<MSFT> 427.50(+0.77 +0.18%)
アマゾン<AMZN> 184.20(+1.00 +0.55%)
アルファベット<GOOG> 172.07(+0.94 +0.55%)
テスラ<TSLA> 233.53(+1.43 +0.62%)
メタ<META> 466.23(+0.52 +0.11%)
エヌビディア<NVDA> 111.70(+0.11 +0.10%)
AMD<AMD> 140.00(+0.25 +0.18%)
イーライリリー<LLY> 818.00(+10.21 +1.26%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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