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【材料】サービスナウが決算受け大幅高 生成AIが業績押し上げ=米国株個別

(NY時間09:56)(日本時間22:56)
サービスナウ<NOW> 820.51(+89.64 +12.26%)

 IT管理ソフトウエア開発のサービスナウ<NOW>が大幅高。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、重要な指標である進行中の残存履行義務も予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期のサブスクでの売上高見通しを上方修正した。生成AIが業績を押し上げた。

 マクダーモットCEOは「生成AI指向の製品の採用が売上の押し上げに貢献している」と述べた。「生成AIがなければ、このような特別な業績は得られなかっただろう」とも語った。

 アナリストは「第2四半期の業績は驚くほど好調で、今回の見通しは事業の勢いが健全なままであることを示唆している」と評した。

 同社はまた、政府契約の販売プロセスや元米陸軍技術指導者の雇用に関する苦情を受け、デサイCOOの退任を発表。これについてマクダーモットCEOは「雇用に関する論争は孤立した出来事であり、業績や政府契約には影響しない」と述べた。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.13ドル(予想:2.86ドル)
・売上高:26.4億ドル(予想:26.1億ドル)
  サブスク:25.4億ドル(予想:25.3億ドル)
  プロフェッショナル・その他:8500万ドル(予想:7960万ドル)
・粗利益率(調整後):83%(予想:82.2%)
・残存履行義務:186億ドル(予想:176億ドル)
・進行中の残存履行義務:87.8億ドル(予想:86.8億ドル)
・FCF:3.59億ドル(予想:4.73億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)
・サブスク:26.6~26.7億ドル(予想:26.8億ドル)

(通期見通し)
・サブスク:105.8~105.9億ドル(従来:105.6~105.8億ドル)(予想:105.8億ドル)
・サブスクの粗利益率:84.5%(予想:84.6%)

【企業概要】
 企業・大学・政府機関向けに、ワークフローのデジタル化を実現するためのアプリケーションサービスを提供する。テクノロジー、顧客と業界、従業員、クリエイター向けのワークフロー製品を提供し、顧客がシステムやサイロを越えてシームレスに作業することを可能にする。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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