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【材料】ダウ先物は小幅高 前日の急落は一服 GDPが予想上回る=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)(日本時間21:51)
ダウ先物 40153(+43.00 +0.11%)
S&P500 5469.50(-2.50 -0.04%)
ナスダック100先物 19188.25(-15.00 -0.08%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は小幅高、S&P500、ナスダック100は横ばいといったところで、前日の急落は一服してる。先ほど発表の第2四半期の米GDP速報値は年率換算で2.8%のプラス成長と予想を上回った。個人消費も予想を上回っている。この結果を受けて米株式市場はポジティブな反応を示しており、米株価指数先物は発表前の下げを縮小した。ただ、大きな買い戻しには繋がっていない。

 前日はIT・ハイテク株を中心に調整色が強まり、米株式市場は大幅安となった。その雰囲気は本日も残っている。アルファベット<GOOG>とテスラ<TSLA>のマグニフィセント7の一角の決算が期待外れだったため、他の大手IT・ハイテク銘柄への警戒感が広がった格好。

 一部からは「買われ過ぎの市場において遅すぎた調整」との声も出ている。「少なくとも短期的には、AIが収益性や生産性の面で何をもたらすかという点で懐疑的な空気が漂っている。AI関連の業績についてより確証が得られるまで、IT・ハイテク銘柄はしばらく苦戦を強いられるだろう」といったコメントも聞かれた。

 一部の大手IT・ハイテク企業は予想を下回ったが、これまでのところ、決算は全体的に好調で、投資家の熱意を支えている。S&P500企業の25%以上が発表を終えているが、概ね予想を上回る結果を示している。

 IBM<IBM>が時間外で上昇。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株営業利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでは売上高の見通しは据え置いたものの、フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しは上方修正した。顧客企業が最新技術の導入に取り組む中、同社のAI事業への引き合いが急増していると報告。

 フォード<F>が時間外で大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、EBITも予想を下回った。新車の品質問題が保証費用の急増につながったとしている。

 サウスウエスト航空<LUV>が時間外で下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。同社は指定席の提供を開始すると発表したことが嫌気されている。半世紀以上に渡って特徴的であった自由席制を廃止した。

 アメリカン航空<AAL>が時間外で下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスで通期の1株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。業界全体の運賃割引と高コストが収益を圧迫した。

(NY時間09:01)(日本時間22:01)時間外
IBM<IBM> 189.25(+5.23 +2.84%)
フォード<F> 11.85(-1.82 -13.31%)
サウスウエスト航空<LUV> 25.80(-0.81 -3.04%)
アメリカン航空<AAL> 9.82(-0.35 -3.44%)

アップル<AAPL> 218.24(-0.30 -0.14%)
マイクロソフト<MSFT> 430.45(+1.55 +0.36%)
アマゾン<AMZN> 183.50(+2.67 +1.48%)
アルファベット<GOOG> 173.74(-0.63 -0.36%)
テスラ<TSLA> 217.40(+1.41 +0.65%)
メタ<META> 466.17(+4.90 +1.06%)
エヌビディア<NVDA> 113.47(-0.78 -0.68%)
AMD<AMD> 144.58(-0.05 -0.03%)
イーライリリー<LLY> 843.00(-16.88 -1.96%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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